古典BL小説集 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
3.29
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本棚登録 : 232
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582768299

作品紹介・あらすじ

兄弟、友人、年の差カップル――「やおい」文化勃興前の19世紀末から20世紀半ば、フランス、ドイツ、イギリスなど各国の女性作家たちによりすでに綴られていた男同士の物語。

<目次>
自然を逸する者たち ラシルド
アンティノウスの死 ラシルド
ベルンハルトをめぐる友人たち アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ
水晶のきらめき ジャネット・シェイン
馭者 メアリー・ルノー
恋人たちの森 森茉莉
もうひとつのイヴ物語 マリオン・ジマー・ブラッドリー+ジョン・ジェイ・ウェルズ

解説 笠間千浪

感想・レビュー・書評

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  • 抄訳が多すぎて頭に入ってこない…短編小説集でないなら、いっそ新書のように、書かれた時代背景、国籍など作者略歴、物語の粗筋紹介と解説って形でもっといくつも紹介していく方が良かったんでは?
    その中で全編乗せられていた2編のうち「恋人たちの森」は既読でした。
    「もうひとつのイヴ物語」男性妊娠!! 最初「闇の左手」を彷彿したけどまるでライトな仕上がり。主人公の長官がめちゃくちゃステレオタイプな男だからな。でもこういう価値観や認識へ揺さぶりかける作品好きです。

  • 2015-6-3

  • 「馭者」「もう一つのイブの物語」が愉快。
    特に後者。
    こんな時代にもう、男性妊娠と後天性女体化が存在したとは!!!

  • この書ではBLの定義をこう書いている。
    「女性作家が書く男性同士のホモエロティックな(関係が含まれている)物語」。書き手を女性に絞っているのが特長だ。森茉莉の短編も収められている。耽美すぎてぼくには面白くない内容が多かった。

  • 非常に好き。重厚だったり耽美だったりする小説はもちろん、解説も時代背景や作者にしっかり踏み込んでくれているもので読み応えがあった。「もうひとつのイヴ物語」がお気に入り。現代のBLに通じそうな設定が素敵。

  • なんとなく真面目そうなレーベル、平凡社ライブラリーが「BL」という単語を表題に使うとは…
    「BL」という言葉の定義はいろいろあるのかもしれませんが、とりあえずこの本では、女性が書いた作品で、同性愛(男の)をあつかっている、という条件の小説を集めてます。
    しかし買ってから気がついたのですが、抄訳が多い!というか半分以上抄訳!これは辛かった。
    あまり知られてない作家を紹介したい気持ちはわかりますが、どうしてもダイジェストというかつまみ食いみたいで、小説を読む楽しさは半減です。
    しかし、いろんなパターンの「BL」があって面白かったです。確かにもうすでに書かれてるんだなと感心しました。
    編者のあとがきもとても充実しているので、サブカル的な観点なら男性でも楽しめるかもしれません。

  • 男性の同性愛を扱ったアンソロジー。同じく平凡社ライブラリーには『ゲイ短編小説集』というアンソロジーがあるが、本作との違いは『女性作家の書いた』という制限の有無による。
    巻末の解説によると、作例は少なからず存在しているようだが、大半が長編ゆえに、収録作の大半が抄訳となっている。抄訳のものはストーリーを追うぐらいしか出来ないのが残念。
    唯一、日本文学からは森茉莉の『恋人たちの森』を収録。まぁ、このテーマなら森茉莉しかいないよな……と思いつつ再読。

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著者プロフィール

フランスの作家

「2015年 『古典BL小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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