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- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582768725
感想・レビュー・書評
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入り込めないと読むにも結構気が進まない作品集。この気難しさはSFとチェコの両方の要素にあるかも。
合ったもの
「オーストリアの税関」★4
旅先でサイボーグになった主人公が、身体のパーツが一々関税対象品に当たって帰国できないという、軽妙な皮肉が利いた話。「どこの馬の骨かもわからぬ馬の骨」は訳者の機転なのか。
「デセプション・ベイの化け物」★4
NASAの軍曹たちが、地球外生命体との遭遇のシミュレーション中に本当に遭遇してしまう回顧譚。軽口まじりの語りが聴き心地良い。
合わなかったもの
「わがアゴニーにて」★2
生物学、監視と村八分で構成員を抑圧する社会、家母長制、というモチーフを混ぜ合わせた作品。といっても、生物学的なモチーフが実のある形で話の筋と溶け合っていないのでは。
「クレー射撃にみたてた月飛行」★1
表面的には、J.F.ケネディが月への飛行を目指す話に、ケネディ暗殺の話が混じる。なんだか脈絡が取れず、つまらないコラージュを見せられてるよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示