屍鬼二十五話―インド伝奇集 (東洋文庫 323)

  • 平凡社
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本棚登録 : 36
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582803235

感想・レビュー・書評

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  • 内容はインド版アラビアンナイト・・・語ってくれるのは背中で不気味に笑う屍鬼(死体にのりうつる鬼)です。えらい違いですね。
    聞き役は偉大な王トリヴィクラマセーナ。名前を完全に覚えるのに18話くらいかかりました(死)。
    そこで語られる話はどれも突拍子ないというか・・・
    恋愛譚はかならず美男美女。神の再来かと思われるほどの美しい人々が登場します。インドって外見と身分が大事なのねん。忠臣譚は、王様のために躊躇なくわが子を殺したり自殺したり。迷いもなにもない。そして徳が高かった場合はかならず神様が現れて彼らを生き返らせてくれたり。
    話としては結構おもしろいんですが、毎回屍鬼は王に話の後に質問をします。
    その質問が、そんなの答えられるかよ!みたいなめちゃくちゃなものが多い(笑)。でもその答えに堂々と迷いなく答える王様はもっとすごい。あんた屁理屈も王様級だよ。一応教訓譚になっているようです。

    ヒンズー教やシヴァ信仰、仏教チックなお話がいろいろはいっていて、融合したりしています。思想が好きな友達に「インドって宗教はヒンズーでいいの?」と質問したら、「インドを理解しようとすること自体が無駄。途方もない。」といわれました・・・。
    確かに・・・二十五話全部途方も無い話でしたとも。
    でもちょこっとインドがわかったような気になりました。(´∀`) すべてがダイナミック。ビバ!インド!

  • 謎の修行僧の頼みで墓場から死体を持ち帰ろうとする王に、死体に取り憑いた屍鬼が小話を語る。最後に話に即した質問をし、王がそれに答えると屍鬼は死体ごと元の場所に帰ってしまう。その繰り返し。
    …というあらすじが魅力的で本書を手に入れたが、流石に似たような話が多くて飽きてくるし、質問も答えもまぁ理解の及ぶ範囲。
    なんとでも言えそうな24問目に答えられないのもわからなきゃ、さんざ苦しめられた屍鬼の言葉をあっさり信じて修行僧を殺すなど結末も適当。
    インドらしいといえばらしいのかな。

  • (市×/県◎)

    http://ja.wikipedia.org/wiki/ヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカー

    ヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカー(Vetalapancavimsatika)は、インドの説話集。日本では『屍鬼二十五話』として知られる。現存しない幻の大説話集『ブリハット・カター』を簡略化した『カター・サリット・サーガラ』の第12巻を1つの本としたもの。

    死体に取りついたヴェーターラがトリヴィクラマセーナ王に聞かせる25の不思議な物語から成り、各話の最後にヴェーターラが問答を仕掛け、トリヴィクラマセーナ王がそれに見事に答えるという形式を持つ。最後に王はシヴァ神に認められ、ヴィディヤーダラ族の転輪聖王とされた。多数の伝本がある。

  • インドの神話・伝説に強い興味があったわけではなかったけどこれを読んだら地味におもしろかった。
    それ以来インド関係にも興味をいだいてます。

    んで、いまは、めざせ!「マハーバーラタ」完全読破!!
    (とりあえずレグルス文庫版の3冊、その後ちくま学芸文庫版)

  • インドの千夜一夜物語のような話。王様が修行者に、木にかかった屍鬼を連れてくるように頼まれて、引き受ける。その屍鬼がお話をしてくれるのですが、ひとつ話すごとにもとの木に戻ってしまう。それを王様は根気よく取りに戻って……ということを繰り返しながら二十五話を聞く、というもの。内容的にも奇想天外で本当に千夜一夜のよう。でも千夜より二十五話の方が短くていいな。
    図書館で借りた。

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