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- 本 ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582808162
感想・レビュー・書評
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独自の鑑賞力のある人なので安定感があり、漢詩とその詩人の紹介も精錬されていて簡潔。ただ恬澹を好むせいか、情熱的なものはさほど評価されない。楠木正成などにも、ずいぶんと距離感があるような気がする。菅茶山の「生田に宿して」は、俗っぽくて嫌いのようだ。
千歳に恩讐は 兩ながら存せざれども
風雲は長へに 為に忠魂を弔へり
各窓に一夜 松籟を聴きしも
月は黑かりき 楠公墓畔の村は
たとえ湊川神社が俗塵に埋もれかかっていようとも、
この詩が滅びることはないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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