江戸後期の詩人たち (東洋文庫 816)

  • 平凡社 (2012年1月20日発売)
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  • 本 ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582808162

感想・レビュー・書評

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  • 独自の鑑賞力のある人なので安定感があり、漢詩とその詩人の紹介も精錬されていて簡潔。ただ恬澹を好むせいか、情熱的なものはさほど評価されない。楠木正成などにも、ずいぶんと距離感があるような気がする。菅茶山の「生田に宿して」は、俗っぽくて嫌いのようだ。

    千歳に恩讐は 兩ながら存せざれども
    風雲は長へに 為に忠魂を弔へり
    各窓に一夜 松籟を聴きしも
    月は黑かりき 楠公墓畔の村は

    たとえ湊川神社が俗塵に埋もれかかっていようとも、
    この詩が滅びることはないと思う。

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