- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582824391
感想・レビュー・書評
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自分は何者かを考えること
自分は何を目指しているのかを考えること
自分はどのように生かされているかを考えること
自分は何がしたいのかを今一度自問すること
同じように
自分のすぐそばにいる人も
それらの「質問事項」を抱いていることを
理解すること
音楽を創ること
絵を描くこと
大根を作ること
その根底にあるものは
みな 一緒だ
何が したいのか
何のために しているのか
改めて 気づかせてもらった
一冊です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写真家の著者がインドと東京で子供達と写真のワークショップを行った時のやり取りや子供たちが撮った写真が載っています。橋口さんと子供達との人と人のやり取りが深く、私自身の生き方を見つめるきっかけにもなった本です。是非、皆さんもカメラを持ってレンズを覗いてみませんか?
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東京でのワークショップ 参加者と橋口さんのやりとりが
真剣勝負ですごかった
これ仕切るとなると かなり身を削りますね その分得るものは大きそう
こんなことやってみたいと思いつつ 自分ではまだまだ未熟すぎて 凹んでしまう -
写真。撮る人と撮られる対象との距離感がおもしろいと思った。
「興味を持ったものがあったら、ぐっと近づいてごらん。撮りたいものが何かによって、距離感を決めるんだ」「人を撮る時には、『こんにちは、撮っていいですか?』『ありがとう』をいうようにしようね」とアドバイスをしていく。
p57
ここまで離れると、彼女がどんな靴を履いていてどんな服を着、どんな髪形をしている人なのかがわかるよね。もう少し離れると、彼女が立っている場所が見えます。周りの風景やその人のたたずまいが見えてくる。相手のことをよく知ろうとした時に大切なのはこの距離です。人と向かいあう時の心の距離。この距離をよく覚えていてください。
p128「人と向かいあうための距離」より -
試みは意義のあることだと思うのだが橋口氏のスタンスがわたしには少し押し付けに感じられて読後感はあまりよく無かった。彼自身この本の中で反省したりしているので誠実な方なんだろうとは思う。橋口氏よりも弟子の星野氏の文章の方が好きだ。
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彼らの一人でも二人でも、生きる喜びや希望への手がかりを見つけてくれれば、僕はそれでよかった。なぜなら、人間が生きようと思う感情こそ、最高の芸術だから。
生きることは、創造以外の何ものでもない。
マニュアルなんてあろうはずがなかった。
これはインド・東京で10代を対象に行われた、写真を撮ることで自分の中に存在する感情を知り、表現する面白さや喜びを共有しあう試みであり、彼らと交わした「対話」の記録である。
(帯より) -
インド3都市と東京の10代の少年少女達を対象に行われたワークショップの記録(2000年10月〜翌年3月)
本書におけるワークショップとは?
「カメラを使って自分の中に存在する感情を知り、表現することの面白さや喜びを共有しあう試みである」
インドの町でこのような試みを行うことに、「果たしてどのような意味をもたらすのか?」と疑問でいっぱいだった。
貸し出したカメラ1台、売れば家族が1年食べてゆけるらしい。
コミュニティの中でのカースト制。
十代の子供たち20人ほどの集まりなのに、学校を途中で断念せざるを得ない子、カーストが上なため、社会的に経済的に貧しい人がいることを知識としてしか知らなかった子。
学校に行けず、文字も書けず、家事を手伝うだけの毎日を過す子。
その子たちが共に過す4日間のワークショップ。
「対話」から、生み出される自分の言葉で、語りはじめた自分の夢。
対比して、やはり、東京の子は恵まれているなぁ。
偉そうなことは言えない、自分ももちろんそうだった(今も)。
インドバンガロールの17歳の少女、プリマの言葉。
「謹んでお願いします。私たち以外の子たちにもこんな機会を与えてください。そして彼らが一歩前に進む手助けをしてください」
「意味があるのか?」などと傲慢な思いを抱いた自分が恥ずかしくなった。
星野さんの本 (10/10) -
違う国、違う文化で生きているからあたりまえなんだけど、それにしてもインドの田舎のこと東京のこたちの違いに驚いてしまう。
カメラを使って自分を表現する、というただ一つのことでこんなにいろんなことが浮かび上がってくるのがすごいなぁと思う。