センセイの鞄

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 2478
レビュー : 571
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582829617

作品紹介・あらすじ

「センセイ」とわたしが、過ごした、あわあわと、そして色濃く流れゆく日々。川上弘美、待望の最新長篇恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 良いな~センセイとツキコさんのこの関係。大人の恋ですね。愛ではなく、恋。四季折々の中で綴られていく二人の色濃く流れる月日。この二人の日常を通して、著者の豊かな感性に触れられる一冊。

  • 何てこと!川上弘美さん、なぜ今まで私は出会わなかったのでしょう。もったいない・・・この淡々と渦を巻きながら流れる時間と心の描写、とても好きです。
    特に主人公ツキコが、正月実家に戻ったあと残りの休みを過ごす場面。私がもし37歳独り身でこれを読んでいたら確実に泣きます。わんわん子どものように泣きます。誰かが「あなたはいい子ですね」と頭を撫でてくれるまで。

  • 読んでいて幸せな気持ちになった。
    ツキコさんとセンセイが丁寧に時間を過ごしたように、
    大切に時間をかけて読み進めたいと思った本。
    二人の関係は、予想外の方向へ進んだけど、
    二人の空気や距離、会話、全てがとても心地よかった。

  • 食べ物が美味しそうに書かれていて、夜に近くの居酒屋でちょいちょいとつまむ姿を想像する。本当に、湯豆腐を食べたくなったり、アワビを食べに出かけたくなったり、普段飲まないお酒に憧れたり。食べ物が美味しそうに書かれている本は、好きだ。最近、そういう本によくであう。嬉しい。

    センセイとツキコさんのそれぞれも、その2人の掛け合いも、好きだ。

    ただ、70代の男性と40手前の女性の恋愛が、どうしてもすんなり入ってこない。まだ読み時ではないのかなー。40歳くらいになったらわかるのかなー。んー。

  • ベタベタな恋愛小説じゃなくて、このくらいそっけないほうが好き。
    なんとなしに居酒屋で隣り合い、なんとなく飲み方が同じで、
    つかず離れずいるうちに気になりはじめ、
    なくてはならない存在になっていく。
    大人同士ゆえの距離感なのかなぁ。
    ちょっとヤキモチを焼いたり、気になりすぎて避けるとか、
    恋愛の機微が丁寧に描かれている。
    センセイの意外とイタズラ好きなとこが笑える。
    最後は、泣いた。

  • 初めて読んだのは学生の頃。
    今はすこしツキコに年齢が近付いて、よりぐっとくる。

    大好きだった彼にも素直に甘えられず、
    彼が相談した女友達に持って行かれつつも、
    その二人の結婚式にも出てしまうあたり、本当に不器用。

    センセイにやきもちを妬いたり、子供みたいなことで喧嘩したり。
    37歳と還暦過ぎの二人なのに、ほのぼのかわいらしい。

  • 世界を彩る言葉は決して難解なものではなく、優しさと情味に溢れた本当に素晴らしい本。ここ最近の現代文学の中で、純文学と評せられる数少ない物語の一つだとわたしは思います。描かれているのはただの恋愛なんかではなく、人の持つ心や、その心が描く愛情の形の応変さです。人というものがとても複雑で奥ゆかしい生きものであることを、淡い色合いの世界が伝えてくれます。
    展開していく物語の筋は一見非日常に見えるかもしれないけれど、実際にはわたしたち一人一人にも起こり得るような穏やかなものであり、その緩慢な日常の中に偶然起きた「センセイ」との出会いが彩る主人公の日常や心情が、淡く切なく愛おしいです。
    読み終わると、美味いお酒とつまみが無性に食べたくなる一冊。

  • (2002.01.04読了)(2001.11.02購入)
    (「MARC」データベースより)
    鞄の中には何がある? 「センセイ」は私の高校時代の古文の先生。10数年ぶりに再会したセンセイとわたしが、過ごした、あわあわと、そして色濃く流れゆく日々。長篇恋愛小説。

    ☆川上弘美さんの本(既読)
    「物語が、始まる」川上弘美著、中央公論社、1996.08.20
    「蛇を踏む」川上弘美著、文春文庫、1999.08.10
    「椰子・椰子」川上弘美著、新潮文庫、2001.05.01
    「神様」川上弘美著、中公文庫、2001.10.25

  • キャラクターが大好き。
    いいなぁ。なんか、うらやましいなぁ。

  • センセイとツキコさんの徒然 美味しいお酒とつまみがたまりません

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著者プロフィール

1958年東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。著書に『蛇を踏む』(芥川賞)、『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)、『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『水声』(読売文学賞)等。

「2018年 『話しベタですが… 暮らしの文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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