じつは、わたくしこういうものです

  • 平凡社
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本棚登録 : 927
レビュー : 153
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582829921

感想・レビュー・書評

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  • 月光密売人やら秒針音楽家やら。
    不思議な職業にお就きの方にインタビューする本。

    完全にフィクションではあるけれど。
    あったらいいな。あって欲しいな。

    そういうセンチメンタルなとこを突いてくるので。
    クラフト・エヴィング商会、大好きです。

    あ、そうそう。
    じつはわたくし、夢の中の旅人です。
    夢の中で旅をしてるんですけどねー。
    目的地が見つからないのが難点です。

  • こんな職業、本当にあったらいいのに。
    というような仕事について書かれている。

    月光の密売人は物凄く憧れる。
    あと桃太郎の子孫。
    いいなぁ。

  • どれもありそうであり得ない本。

  • 「夜中にですね、豆を集めて話しかけるわけです。あるいは長い小説の朗読をします。たとえば『カラマーゾフの兄弟』。あれを毎晩少しずつ読んで聞かせるわけです。すると、豆は「カラマーゾフ」的に「バリトン化」します。」(バリトン・カフェ)
    「本当に自分の存在を消し去ることが出来たとき、そのとき初めて、本物の白い紙だけが、そこに残ると思います。つまり、自分が「無」になったとき、紙も「無」に近づくということです。・・・なんて、もっともらしいことを唱えているうちは、まだまだ「無」になりきれていない証拠ですね(笑)」(哲学的白紙商)

    クラフト・エヴィング商會の生み出す本に詰まっている「本物らしさ」は実に不思議な手ざわりに裏打ちされていると思う。紙に喩えるなら、厚手の、表面がざらざらと、気持ちの落ち着く画用紙。けっしてつるつるの素っ気ない光沢紙では表現することのできない深みがある。

    そこにあるもの、人や物、は全て虚構であるのに、その手ざわりがあまりに実感を伴うものだから、ふと信じてしまいそうになる。あるいはそれは逆のことで、クラフト・エヴィング商會の二人が何かを生み出そうとする時に、そもそも人が、あったらいいなあ、本当だったらいいのになあ、と思うようなものを選び取っている、ということであるのかも知れず、それが、信じたいなあ、という気持ちを暖めるのかも知れない。

    その、現実ではないのにそこに現われ、実在しないはずなのにそこに在る、という不思議な感覚に浸っていると、夜明け前の一時、黎明と呼ばれる夜でもなく昼でもないそんな瞬間にこそ人生の本当の意味はあるのかも知れないなあ、なんてヘンなことを思ったりしてしまうようになる。

    難しいことは考えずに楽しめばそれでいい筈なのだけれど、本当はクラフト・エヴィング商會の本を手にして感じる幸せについてこそ、もっと難しく考えてみるべきなんじゃないだろうか。心が弱ったときに手を伸ばしたくなるクラフト・エヴィング商會の本。その意味を今回は噛みしめる。

    ところで、小川洋子扮する冷水塔守の話は、どことなく彼女の幻想的な小説のような趣がある。実はこんな風に、現実の人や物の芯にあるものをずばりと切り取ってくる力、それがクラフト・エヴィング商會のすごさ、ということのなのだろうと思ったのだった。

  • クラフト・エヴィング商会の本です。
    ここに出てくる職業は、全部架空のものです。
    白いシャツを作る工房、なんていうのもあります。

  • 月光密売人、秒針音楽師、コルク・レスキュー隊、ひらめきランプ交換人・・・あったら素敵。いや、もうしかしたらあるんじゃない?と思えるような、様々な職業の人々を写真つきで紹介している本。

    クラフト・エヴィング商會の吉田篤弘さまの文を読んだ時にも思うのですが、この方たちは本当に、日常の隙間に入るような物語を紡ぐのがお上手です。

    こんな職業の人いたらいいな、と思えるのは、
    着想が、誰でも一度は想像したようなことがあるような、ありふれていて幸せな「思いつき」だからではないかと思います。
    更にこの本が素敵なのは、紹介されている方々から本当に存在しているような呼吸を感じることです。
    珍しい職業についているというだけではなく、それぞれに個性がある”普通”の人々であるのがいい。

    雑誌連載中に、本当のことだと思って問い合わせが多くあったというのも頷けます。

  • シチュー当番になりたくて仕方ない。

  • 名簿
    月光密売人
    秒針音楽師
    果実鑑定士
    三色巻紙配達人
    時間管理人
    チョッキ食堂
    沈黙先生
    選択士
    地暦測量士
    白シャツ工房
    バリトン・カフェ
    冷水塔守
    ひらめきランプ交換人
    二代目・アイロン・マスター
    コルク・レスキュー隊
    警鐘人
    哲学的白紙商
    シチュー当番

    じつは、わたくし本当はこういうものです

  • 雑誌の連載で読んでた時から好きで好きで。特に一番最後の冬眠図書館は最高だと思います!!

  • 文章にすると説明が難しいのだが…架空の職業を作って、架空の人物にその職業について語らせる本、か?
    例えば「チョッキ食堂」。食堂なんだけれど、そこのメニューにあるのはチョッキの写真のみ。その食堂に
    来た人は、自分の好きなチョッキを選んでそれを着用する。で、食堂の側はそのチョッキにぴったりな料理
    を用意する、という。
    …そんな職業がたくさん並んでいる。連載していたようなのだが、連載中に本当にその職業があると思って
    問い合わせが殺到したこともあるそうな。私も問い合わせたくなる職業がたくさんあった。
    心がほっこりします。

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