- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582831344
作品紹介・あらすじ
キング・クリムゾン、ELP、ピンク・フロイド、イエス、レフュジー…その崇高の美学を読み解く。
感想・レビュー・書評
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少ないページ数、字も大きめ、読みやすいので小気味よく終えるんですが、あれ、何が書いてあったっけ、と…。頑張って思い出すとクリムゾン、ELP、イエスを柱に、彼らが実は備えていた思想、そして表したものは何か、ってところで、僕なんかは本書でもあるようにELPて今聴くとお遊びっぽいと思ってたんですけど、そうではないんだぞ、という叱咤を受けまして、というのは(今でこそ陳腐に響く)クラシックとロックの融合が、あのステージに象徴されている、となるとなかなか感慨深いもんがありますね。
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著者の留学時代のプログレッシブロックへの関わり方や、他ジャンルとのプログレッシブロックとの関係性は面白い。
が、書籍名と内容は伴わない。
一通り、プログレッシブロックを聴いた人なら、まあまあ楽しめる本。 -
様々な音楽のDNAから再生されたプログレ、その思い出を歴史とともに振り返り、改めて文学的に深く考察しています。
本書は2002年に発表されており、購入したのもその直後だったかと記憶しますが、それほどプログレに気持ちが盛り上がらず途中まで読んでいつの間にか積読になってしまったようです。2009年にTwitterを始めて以来、多くのプログレの同志を得て個人的には第二次プログレブームの真っ最中でもあり、以前購入して本棚の奥に眠っていた本書を発見して読みました。
本書ではレフュジー(パトリック・モラーツが元ナイスのドラム、ベースと組んだバンド)をプログレの標準として一番に押しています。パトリック・モラーツはキース・エマーソンの攻撃性とリック・ウェイクマンのシンフォニックな優雅さを合わせ持ち、ラテンやフュージョンなど幅広い音楽性に支えられているので「標準」としてはとても納得感があります。
いまひとつセールスなどがパッとしないのは、セグメンテーションとかポジショニングの問題でしょうか。いや、最近マーケティングのセミナーに出席したのでふと思ってしまいました^^;