プログレッシヴ・ロックの哲学 (serie aube)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 35
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582831344

作品紹介・あらすじ

キング・クリムゾン、ELP、ピンク・フロイド、イエス、レフュジー…その崇高の美学を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 少ないページ数、字も大きめ、読みやすいので小気味よく終えるんですが、あれ、何が書いてあったっけ、と…。頑張って思い出すとクリムゾン、ELP、イエスを柱に、彼らが実は備えていた思想、そして表したものは何か、ってところで、僕なんかは本書でもあるようにELPて今聴くとお遊びっぽいと思ってたんですけど、そうではないんだぞ、という叱咤を受けまして、というのは(今でこそ陳腐に響く)クラシックとロックの融合が、あのステージに象徴されている、となるとなかなか感慨深いもんがありますね。

  • 著者の留学時代のプログレッシブロックへの関わり方や、他ジャンルとのプログレッシブロックとの関係性は面白い。
    が、書籍名と内容は伴わない。
    一通り、プログレッシブロックを聴いた人なら、まあまあ楽しめる本。

  • 様々な音楽のDNAから再生されたプログレ、その思い出を歴史とともに振り返り、改めて文学的に深く考察しています。

    本書は2002年に発表されており、購入したのもその直後だったかと記憶しますが、それほどプログレに気持ちが盛り上がらず途中まで読んでいつの間にか積読になってしまったようです。2009年にTwitterを始めて以来、多くのプログレの同志を得て個人的には第二次プログレブームの真っ最中でもあり、以前購入して本棚の奥に眠っていた本書を発見して読みました。

    本書ではレフュジー(パトリック・モラーツが元ナイスのドラム、ベースと組んだバンド)をプログレの標準として一番に押しています。パトリック・モラーツはキース・エマーソンの攻撃性とリック・ウェイクマンのシンフォニックな優雅さを合わせ持ち、ラテンやフュージョンなど幅広い音楽性に支えられているので「標準」としてはとても納得感があります。

    いまひとつセールスなどがパッとしないのは、セグメンテーションとかポジショニングの問題でしょうか。いや、最近マーケティングのセミナーに出席したのでふと思ってしまいました^^;

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授、慶應義塾ニューヨーク学院長/アメリカ文学思想史専攻/コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D., 1987)/単著に『ニュー・アメリカニズム—米文学思想史の物語学』(青土社、1995年度福沢賞)、『リンカーンの世紀—アメリカ大統領たちの文学思想史』(青土社、2002年/増補新版、 2013年)、『モダニズムの惑星—英米文学思想史の修辞学』(岩波書店、2013年)、『メタファーはなぜ殺される—現在批評講義』(松柏社、 2000年)、『盗まれた廃墟—ポール・ド・マンのアメリカ』(彩流社、2016年)、Full Metal Apache(Duke UP, 2006年)、 Young Americans in Literature (Sairyusha, 2018)。監修に『脱領域・脱構築・脱半球—二一世紀人文学の人文学のために』(小鳥遊書房、2021年)など。編訳にラリイ・マキャフリイ『アヴァン・ポップ』(筑摩書房、1995年/北星堂、2007年)、共編に The Routledge Companion to Transnational American Studies (Routledge, 2019)他多数。

「2022年 『慶應義塾とアメリカ 巽孝之最終講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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