趣味は読書。

著者 :
  • 平凡社
3.29
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本棚登録 : 247
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582831429

作品紹介・あらすじ

ベストセラーなのに、読んでいる人が周りにほとんどいないのはなぜか?今まで誰もが気づきながら口にしなかった出版界最大の謎に、気鋭の文芸評論家が挑む。

感想・レビュー・書評

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  • ベストセラーを読む価値なしと思っている読書人に代わり斎藤美奈子さん(私はこの本がはじめまして)が話題の本を読み、内容を報告してくれるというちょっと変わった書評本。
    1冊ずつ分かりやすく内容を説明してくれてるし、引用部分も面白くしてくれてる。(これかなりすごいと思う)
    厳しいコメントも楽しく、すらすら読めてしまう。
    なるほど、1冊読むだけの時間を割きたくはなくてもこの書評なら読む気になるのも分かるなぁ。
    なんでこの本が売れるのかなんて分析も当たってるかどうかはともかくとして、そうかもと思わせられてしまうし。

    でも、実際に読まずにこの書評だけで分かった気になるというのもさびしい話だなぁ。
    斎藤美奈子さんは著者や物語に感情移入せずに冷静に読んで分析されているわけで、その感想は面白いけど冷たくも感じられる。
    私はきっとまんまとその本の世界に引き込まれて斎藤さんから見たらアホな読者になってしまうのだろう。
    でも、その方がいいじゃんと思う。
    自分なりの感想を持った上で斎藤さんの感想を読んで、なるほどそう考えますか!と驚く方が楽しそうだ。
    偏食がひどい私には馴染みのない本が多かったけど、『模倣犯』とか『白い犬とワルツを』はそういう読み方が出来たからやはり他のよりも面白く読めた。
    ハリーポッターは何の分析にもなってなくて残念。
    あ、動物占いも懐かしかった。
    斎藤さんは他にどんな本を出してるんだろう。
    探してみたい。

  • 少し古いがこれから本を読んでゆく羅針盤としておすすめ

  • 49冊のベストセラー本を読書代行業として読み
    分析し、ビッシッと斬っています。

    私が読んでいたのは
    「朗読者」「ハリポタ」のみ
    その他は、そんな感じなんだ~
    読まなくってよかった~と思いつつ
    自分では読まず、判断もしていないのに
    読んだような気になっている
    自分にダメだし、しています。

    面白くて、すぐ読み終わったけれど
    この読書時間が
    心に響いてくる一冊に出会えていたほうが
    ずっと良かったと思いつつ本を閉じました。

  • 面白かった。自分の苦手な雰囲気小説が、なぜ苦手なのか的確に述べられていてすっきり。結構本を読んでるつもりだったけど、出てくる本のほとんどが未読だったなあ。「朗読者」については本当に共感できて、そこだけでも読んだ価値があったと思えました。

  •  痛快な書評集。米原万里さんの書評集『打ちのめされるようなすごい本』で紹介されていたので読んでみました。本書の内容をひとことで表すなら、「邪悪な読書」のお手本。

     ジャンルも人物もさまざま、多くの人に支持されているであろうベストセラーをばさばさと切り捨ててゆきます。

     といっても、ただの悪口ではないという点が、密林にありがちなこきおろしレビューとはまったく違うのですね。面白いところは面白いと言い、つまらないところは切り捨てる。さらには「なぜ売れたのか」とか、「どんな人が読者なのか」といったことにまで踏み込んで考えています。これは売り手目線ですね。

     どうせ悪口を書くなら、意図が伝わるように、かつ面白く書かなくちゃ。その意味で、まさしく「邪悪な読書」のお手本の一つだなと思いました。

  • 何度も笑った。好きな感じの辛口だった。
    特に、読書人口の少なさにびっくりした。(統計的に)

  • 辛口なんだか毒舌なんだかただのひねくれ者なんだかな書評集。視点がメタだからビジネス書を読んで学ぶ、とかエッセイを読んで感動する、とか小説を読んで夢中になる、といった「読書の醍醐味」的な記述ではなく、とにかくテンポよく軽快に毒を吐いているという印象。
    さらさら読めたけど、取り上げられた本で読みたくなった本は少ないなあ。ベストセラーってしょうもないんじゃ…と思わせられた。
    辛口批評を読んだ上でも読みたいと思ったのは村上春樹と宮部みゆきくらい?

  • かなり辛口な書評本。
    並ぶ本は、タイトルは知っていても、読んでいなかったベストセラーばかりでした。
    ふむふむ、なるほど~と、読ませていただきましたが、多分、私はここでごちそうさま。各本を手に取ることはないと思いました。
    それくらい、斎藤さんの書評は面白かったです。

  • 普段本を読まない人が読んでこそベストセラー本か・・・
    著者曰くベストセラーを支える “善良な読者” でもないし、“読書原理主義者” にも “過食型読者” にも当て嵌まらなかった(笑)。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/12160506.html

  • 文芸評論家である著者が、周囲にベストセラー本を読んだ人があまりいないことに気付き、そんな人々に変わってベストセラー本を読んで評論した本。
    2003年発行なのでちょっと古いが、この人の評論は毒舌でなかなかおもしろい。
    この本のコンセプトは「読書代行業」なのだが、私も読書代行業をやってみたいなと思う。

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著者プロフィール

【著者】斎藤美奈子 (さいとう・みなこ) │ 文芸評論家。1994年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞。軽妙な筆致で綴られるパンチの効いた書評や文芸評論は、幅広いファンをもつ。他の著書に、『文壇アイドル論』『紅一点論』『本の本』『日本の同時代小説』『文庫解説ワンダーランド』『名作うしろ読み』などがある。

「2020年 『中古典のすすめ(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斎藤美奈子の作品

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