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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582832143
作品紹介・あらすじ
『今昔物語集』をはじめ、中世の不思議な話の数々を渉猟し、その物語世界に遊びながら、いまではまことしやかに語られる「〜伝」や「〜物語」が、当の人物や出来事の本当の姿を伝えるものなのかを詳らかにする。絵巻・説話から風聞まで、「物語論」の視座から見るミステリアスな中世への手招き。
感想・レビュー・書評
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中世のあやしい世界の紹介、とある。
歴史とは一般に流布しているものとは違うらしい -
田中氏の柔らかい文章を纏めた一冊。
『安徳天皇女性説の背景』が面白かった。しかし、日本の中世は不思議な時代の印象。 -
「人は誰でも、常に物語を求めて生きているのではないだろうか。」という切り出しで始まる論考は、長い長いエピローグ-石の語る物語で終わる。京都の三つの石の語る物語の弁慶石、岩神、班女石を見に行きたくなるのは「日常の生活ではそう簡単には体験し得ないもの」への逃避だろうか。第1章あやかしの物語では「道成寺縁起絵巻」の絵解き説法に寺の縁起がないことの不自然さを探究し、先行研究を鋭く批判するなど面白いです。
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時代の狭間に何が見えるか?
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