本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582832433
作品紹介・あらすじ
プラトン、カント、マラルメらとの内的な対話からつむがれた濃密な草稿を手がかりに「沈黙期」の思想の生成と変遷に肉薄する。
感想・レビュー・書評
-
2013年現在、リンク先のAmazonの商品紹介ページに投稿された一つの書評について、同サイト内(書評下のコメントをクリック)で著者のお一人の森本氏が返答されています。そこで語られている文献学者の姿勢に心打たれて、本書を手に取りました。
詩人批評家ポール・ヴァレリーの草稿資料のなかで重要とされるテクストが詳細な註とともに開かれています。具体的には、エロス(身体)・死・(宗教的)神秘に代表される「曖昧なもの」についての考察「死すべきものについての試論」および対話劇の雛形「神的ナル事柄ニツイテ」、マラルメの詩作品を出発点に言語一般について考察される「マラルメ試論」、主体と客体の往復運動のもと生成される現象≒認識についての批判的思索「注意論」が訳出されたうえで、解題として編訳者二人の重厚な論考が付されています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示