眼が見えない猫のきもち

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 32
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582832778

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  • 「巨匠初の私小説」。
    帯ではそういうことになっているが、小説と言うよりはエッセイに近い。
    猫嫌いだったはずなのに、なぜか盲目でエイズキャリアの野良ネコを引き取り、育てることに。
    チャオと名付けられたその猫との日々を、ほとんど泣き笑い&笑い泣きしながら読み進めることになった。

    私も生まれつき障害を持った猫を育てていた時期がある。
    不自由な身体で必死にすり寄って甘えてくるのが、たまらなく愛しくて、朝から晩まで付きっきりだったのを思い出す。
    徳大寺さん夫妻が、チャオの眼を何とかして治してやりたいと奔走する姿に、思わずもらい泣きした。

    チャオのしぐさ、声、姿、そんなものにどんどんひきつけられ夢中になっていく夫妻は、この猫との出会いで大きく人生が変わったのだ。
    チャオもまた、この二人に出会ったことで猫生(?)が変わったのだろう。
    幸せも喜びも分け合って、穏やかに寄り添い合って暮らしている。
    なんて素敵な家族なのだろう。
    賢くてマイペースで甘えん坊のチャオ。奥さんの追っかけばかりしているチャオ。
    これって、家猫の良さをすべて備えている!

    また、夫妻もチャオも元気なままエッセイが終わることがとても良い。
    14年に亡くなられた徳大寺さんだが、今頃は天国で車の本を執筆しているのだろうか。

    センテンスが短いことと読みやすさで、比較的短時間で読み終えられる。
    表紙をめくると現れるチャオ君と徳大寺さんの2ショットに、いきなり顔がふやけるのでご注意。

  • 動物くらいなら幸せにできる。猫嫌いの徳大寺有恒さんが全盲チャオと暮らし始める。7年を経て「オレはチャオを幸せにしてやれたのか」と・・・・・・・ネコ1匹で男は変わる。(mashirockさん)

  • 平たく言えば猫好きの飼い猫の親バカをつらつら書き綴っている本。だけど猫好きには微笑ましくてスッゴく良かった。

  • やさしいきもちになれる本。

  • 気がついたらこの本を手にしていました。読んでみると我が家の眼が見えない猫との共通点が沢山見つかりました。徳大寺さんのチャオに対する愛情がひしひしと伝わってきました。思わず微笑んだり、目頭が熱くなったり・・・猫好きな人にはもちろん、そうでない人にも是非読んでいただきたい。

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著者プロフィール

徳大寺 有恒(とくだいじ・ありつね)
1939年、東京生まれ。2014年没。成城大学経済学部卒。レーシングドライバーを経て自動車評論家に。1976年刊行のベストセラー『間違いだらけのクルマ選び』(草思社)は日本のクルマ社会に一大衝撃を巻き起こした。以降、社会的、文明論的な側面からクルマをとらえたクルマ批評は、数多くの読者を獲得した。著書に『徳大寺有恒のクルマ運転術・アップデート版』『ぼくの日本自動車史』『ダンディー・トーク』(いずれも草思社)、『俺と疾れ‼』(激動の20世紀編/変革の21世紀編、いずれも講談社)、『自動車を変えた言葉』(河出書房新社)、『駆け抜けてきた』(東京書籍)など多数。

「2018年 『文庫 徳大寺有恒ベストエッセイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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