ルネ・シャールの言葉

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582833645

作品紹介・あらすじ

「ポエジーのポエジー」の真髄を、詩、アフォリズム、戯曲、散文から精選、知られざる孤高の瞑想詩人シャールの詩的宇宙を開示する待望のアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 2022.09.26.

    京都地裁にて
    安永武央とか言うバッカヤローでトンチンカンな裁判長が

    青井硝子被告に対して
    懲役3年、執行猶予5年(求刑4年)の有罪判決を言い渡しやがった。

    ほんと、フザケてるよねーーー。

    迷える人々に、安全で合法的に、サイケデリックスをもたらそうとしてきた青井氏の

    どこが有罪なんだよ?
    言ってみろよバカヤロー!


    9月26日の判決を迎えるまで
    オレは
    ドキドキドキドキしながら

    『ルネ・シャール全詩集』
    『ルネ・シャールの言葉』

    を読んでた。

    ルネ・シャールって、オレ
    なんにも知らなかったんだけど。
    シュールリアリストだった時期もあった詩人みたい。

    青井硝子氏が、twitterで、唯一フォローしてるのが
    ルネ・シャール bot だったんだよねー。だから。

    よく分かんない詩なんだけど。
    そもそも
    原文はフランス語なんだし
    オレには読めないんだけど

    ルネ・シャールの詩が
    ピエール・ブーレーズに新しい音楽的発想を喚起した、ということで。

    ブーレーズを聞きながら、まったくワケ分かんない詩を、パラパラと、めくりながら、読んでた。

    そう言えば
    昔さー
    なんにも分かんないクセに
    カッコつけて

    アルトーとか
    コクトーとか
    ロートレアモンとか
    ボードレールとか

    読んでた時期があって
    アレ、思い出すと
    恥ずかしくて
    死にたくなるんだよね。

    その後
    フランス語も勉強して
    ヌーヴォー・ロマンの作家の短編小説を授業で読んでた。

    だから
    Le Nouvel Observateur みたいな雑誌とか
    https://www.nouvelobs.com/
    見ると

    まったく読めないながらも
    なんとなく、ニヤけちゃうんだよね

    あ、ほんのちょっとだけ、発音できる、とか思って。

    こちらは
    詩集よりも、言葉が多く書いてあるから、読みやすかった。
    ピカソ論とか、書いてるね。
    ゲルニカのこととか。
    ジョルジュ・ブラックのこと
    ミロのこと
    ジャコメッティのこと。

  • 直感は鍵をもち、いくつもの高い檻を突き抜けながら、発芽状態のポエジーの束を震わせるのを忘れないのだから、直感こそが秩序を思考し指示すると私は認める。この檻のなかに木霊、すなわち選ばれた先駆的な驚異が眠っているのであり、これが通過の途中でその檻を濡らし、豊穣にするのである。

    詩人は長いあいだ<言葉>の成層圏にとどまることはできない。彼は新しい涙のなかでとぐろを巻き、みずからの秩序のなかで、行程をもっとまえに延ばさねばならない。

    詩人は描かない頁の量によって注目される。詩人には、ほどほどの施しと、そのために自分が死ぬわけではないちょっとした血とを配るのに、怠惰な生のあらゆる通路があるのだ。

    どんな鳥も質問の藪のなかでは歌う気などしないものだ。

    私たち各人における個人的なドラマの不在によって得られる至高性、それこそ罠というものだ。

    外見にもかかわらず、ひとりの人生を満たすには、多くのトロッコが必要である。

    戦術はひとりで決めよ。おまえの誠実さにしか心を打ち明けるな。

    長いあいだ孤独に泣くことは、ひとをなにものかに導く。

    私は、四月の果樹のように、みずからの目的に自信のない人間が好きだ。

    権力についているのは教義ではなく、個々人であり、個々の気質であることをひとはあまりにも忘れている。得られる専制、進化もしくは安楽などは、さまざまな観念の実行と目標よりもずっと、人間たちの固有の性質によるものなのだ。だが、長期的には、イデオロギーのひそかな投げ槍が・・・・・・

    詩を全人的に担っている詩人を眼前にしてあなたがたが感じる危惧、皮肉、不安。思い違いをしてはならない、それは純粋な幸福の一部なのだ。

    目的がどうして手段を正当化などするものか? 目的というものはない、ただつねによりよく案配された、長期にわたる手段があるだけなのだ。

    彼は最後の最後まで自分から逃れる才能をもっていた。しかし彼は苦しみながら逃れていたのだ。

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著者プロフィール

1907-1998。シュルレアリスムの影響下で詩をかきはじめ大戦中はレジスタンスに参加、ランボーの影響をうけた閃光のような詩作によってフランスで今世紀最高の詩人とよばれる。

「2019年 『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルネ・シャールの作品

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