細野晴臣分福茶釜

  • 平凡社
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本棚登録 : 193
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582833911

感想・レビュー・書評

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  • 最高!素敵に面白い!
    細野さんの声が聞こえてくるみたい。鈴木さんとの掛け合いもイイ。

    細野さんの言葉、考え方に触れているうちに、なんだか楽になれるね。
    あとがきで鈴木さんが「会う前は元気がなくても長時間話したあと、身体がほっかほっかにあたたまってる」って書いていて「本当の励ましとはこういうことを言うのだ」って。ほんと。
    独り占めせず、本にしてくださってありがとう!
    ネイティブアメリカンに関する本、わたしも読んでみようかなぁと思っちゃった。

    ---
    いつだかぼくは学生を相手に講義したことがあるんだよ。「君たちに、先天的に与えられている創造力っていうのは、まずは子どもをつくるということなんだ」と。で、「今の君たちには、それ以外にものをつくる術がないそして、モノをつくる術っていうのは先天的には与えられていなくて、それは一から自分で組み立てていくものだから、自分から接触していかないとできないよ」って。何が言いたかったかっていうと、それはつまり伝統を学ばなきゃダメだってことなの。
    モノをつくるっていうと、みんな「自分的」なものばかりつくるでしょ。ぼく自身もそうだったから、それはよくわかる。でも、自分が編み出したと思っていたリズムも、実は昔からあったもので、そのことがわかったときに、モノづくりっていうのは何かが自分を通して過去から未来に通っていくだけだっていう風に感じたの。つまり、自分がどこにいるかっていうことを知ることは、人間にとって大事なことなんだよ。自分が未来に何を残すかなんていうことよりもね。」(p168)

  • 細野さんの話を縁側で聴いてみたいと思っても、そんなのできるわけがない……けど、この本で実現不可能なゼイタクな体験をできてしまう。

    どの曲もキメる細野さんは、どの言葉もキマる。ほんとにカッコいい。骨の髄までカッコいい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「骨の髄までカッコいい。 」
      最近ってコトでもありませんが、NHKの「23:55」や「大科学実験」のナレーション聴いてシビレてます。勿論「s...
      「骨の髄までカッコいい。 」
      最近ってコトでもありませんが、NHKの「23:55」や「大科学実験」のナレーション聴いてシビレてます。勿論「schola」に三人で登場するとタマリマセン!(そう言えば1月から「schola」の新シリーズ開始なので今から楽しみ~)
      2013/01/04
  • 細野さんに共感する、もしくは同じ考えの私は、やっぱりおじいさんなんだろうか・・・。

  • 2020.1月。
    細野さんの哲学。自分の道を貫いてきた人にしか出せないこの感じ。かっこいい。

  • 細野さんの言葉や生き方は、本当に細野さんの音楽そのものだなあと思う。若林恵さんによる構成もこの本の魅力のひとつ。

  • はっぴぃえんどの曲のように、静かにさりげなく、重要な言葉が耳に入ってくるようで、とても心地よいです。

  • 細野さんの名言満載。年老いたロックというのは歴史上初めてのこと、創作の原点とは子作りである、音が小さいと皆聴いてくれる、などなど。テーマ毎に細かく分かれているので大変読み易いけど、内容は濃厚。全体通して強く主張されてたのは、年をとるって良いことだ、ということ。細野さんにそう言ってもらえると、これから老けて行くことにもなんだか前向きになれる気がしました。ありがたいコトバです。

  • 厭世では決してないんだけど、どこか遠くから自分を見ているような、上品な話も下世話なこともおりまぜて、結局「人は変わるのだ」ということを伝えよう、としているようです。
    文中に高田純次のことが出てきました。そうだ、どこか高田純次のにおいだったんだ!と、読みながらぼんやり感じていた何かがスッキリ。60過ぎていろいろどうでもいいんだけど、ちょっと種火が残っていて、もしかしてまた燃え盛るかもよ、と。年をとるのが楽しみになるような本です。

  • いろいろな核にそっと触れるようなとても心地よい本だった。また読みたい。

  • 自己啓発本を読みあさっていた高校生から、少しずつ大人になって、新しい考え方や見方っていうのはエッセイとか実際に生きてる人の生きてる様考えてる事とかを近しい言葉で語られる本から得るようになってきた。
    細野さんのこの本はすごく短い対談が集まったもので、それが細野さんらしい言葉で語られていて、多分読む人の考え方見方によってその言葉の受け取り方が大きく変わったりするような、そういうヒントめいた本で私にはとても面白いものだった。
    そのうちふらっとまた読みたくなる本。

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著者プロフィール

1947年、東京生まれ。音楽家。69年にエイプリル・フールでデビュー後、はっぴいえんど、ソロ、ティン・パン・アレー、YMOで活動。ワールド・ミュージックやアンビエント・ミュージックを探求する一方、歌謡曲のプロデュースも。

「2017年 『HOSONO百景 いつか夢に見た音の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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