幸田文 きもの帖

著者 :
制作 : 青木 玉 
  • 平凡社
3.82
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本棚登録 : 280
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582834321

感想・レビュー・書評

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  • 着物の知識はないけど
    文章の美しさに釣られて
    読むことが出来た

    ブックオフ妙興寺店にて購入

  • 普段着物好きとして大変勉強になった本。ちょうど欲しいと考えていた柄や生地の話が多く載っていたり、季節の変わり目の悩みの話が載っていたりするのは幸田文さんを身近に感じて楽しかった。
    幸田文さんご自身や、この本に登場する着こなしの名人のようになるには何十年とかかるだろうけど、まずは今持っている着物をおろそかにせずにゆっくりじっくり色々試してみようと反省(幸田文さん曰く「むやみやたらと」色んな物を試したがる段階なので)。お洒落にも王道なしなんですね。

  • 「ことぶき」の真佐子さんという女性の姑への心遣いの話は珠玉です。

  • 卒論の資料として読了。

  • 初読み幸田文さん。一生きもので暮らした幸田さんのきものにまつわる随筆集。随筆の名手だけあり季節感ある文章が素晴らしいが、何だかうまく言えないが行間から着るものに対するどろどろとした女の業と幸田さんのかなり厳しい性格が立ち昇ってくるようで随筆なのに凄味がある。いちばん凄味があったのは年齢不詳の美女をえがいた「齢」。怖かった!幸田さんの書かれるものと私の好みが合うかはまだ手さぐりだが、小説やほかのものも読んでみたい。

  • 着物が身近だった時代の、極日常的な内容で、興味深く読みました。
    祖母が生きていたら聞けたかな、としみじみしました。

  • “かきあわせる”という言葉を初めて聞いたかな。

    ちょっとやそっとで“着こなせる”なんて思うな、それはそのとおり。

  • 着付け教室に通うようになり、着物に興味を持ち、いろいろ本を読んでます。その中の一冊です。着物を着るときの心構え、美意識、作者さんの着物のエピソード、どれも興味深く読みました。あらためて、着物が好きになりました。

  • ふんだんに出てくる着物用語に接するだけでしみじみ懐かしい  洗い張り しんし張り なんて聞かなくなりました
    お若い方には着物の勉強になるかも 
    読後感 背筋がシャンとしました

  • 着物をこる時の心持ちを教えてくれる本。年齢や結婚によって女性が着物をどのように着分けていけば良いか分かりました。まずは、帯上げ・帯締めの色などから選んでみようかな。

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著者プロフィール

1904年東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。’28年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚、幸田家に戻る。’47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。’56年『黒い裾』で読売文学賞、’57年『流れる』で日本藝術院賞、新潮社文学賞を受賞。他の作品に『おとうと』『闘』(女流文学賞)、没後刊行された『崩れ』『木』『台所のおと』(本書)『きもの』『季節のかたみ』等多数。1990年、86歳で逝去。


「2021年 『台所のおと 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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