- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582834406
作品紹介・あらすじ
気持ちよく生き、気持ちよく死ぬために。
感想・レビュー・書評
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生き方・死に方についての対談
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作家五木寛之と医師の帯津良一との対談形式の著作。それぞれの知見に基づき生と死についての意見交換が行われており,なかなか興味深い内容となっている。
話題毎に「二人の結論」として述べられている箇所が分かり易く参考になる。
・人か必ず,死を迎える存在であるという「覚悟」を持とう。
・養生は最高のエネルギーで死の壁を突破して,死後の世界へ,元 気に旅立つためにある。
・死後のイメージやビジョンをもっていたほうが,いまを充実して 生きられる。
・人には「死にどき」がある。
・日ごろから,そろそろという,自分の死にどきの判断基準をもっ ておこう。
・死はその人の,人生そのものの集大成。どんな死に方も,それぞ れにすばらしい。
・日ごろ,死について考えていると,いざというとき,覚悟がきま る。
・病を得たら,ジタバタせずに,まわりの人の手を借りて,感謝し ながら生きていきたい。
・地獄のイメージが希薄になったので,浄土も見えなくなった。
・虚空とは,時空を超えた偉大なる空間。
・一日一回,死後の世界や死について,想いをめぐらそう。
・生きるも死ぬも,あるがままに。
・この世が修行の場であれば,親鸞のいう「地獄は一定」である。
・与えられた限界の中で,内なるエネルギーも高めることが大切で ある。
・アンチエイジングの思想は捨てて,自然の摂理にのっとって年老 いていきたい。
・死ぬとき,最高のエネルギーにもっていき,加速して死後の世界 に旅立とう。
・お経は,大声で唱えることによって,霊験があらたかになる。
・ホメオパシーは,死の恐怖や不安を取り除き,安らかに死の壁を 越えさせてくれる。
・予感と直観を,おおいに駆使することによって,生きていなが ら,死後行くであろう虚空を体験できる。 -
死を愉しく迎えるための人生なのだと五木氏は言う。
医師の帯津氏は、虚空という大きな宇宙の中に生も死もあると言う。
予感と直観を駆使して、生きていながら死後行くであろう虚空を体験する・・というのは
かなり高度な技術ではなく思想だ。
帯津氏の病院で最後を迎えられた宮迫千鶴さんの「死ぬときにエネルギーを高めてあちらに行く!」という言葉は、驚きと敬愛を感じる。
ホメオパシー、そしてレメディは死に近いとき、体験したい医療だ。