夢は書物にあり

著者 :
  • 平凡社
3.09
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本棚登録 : 37
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582834420

感想・レビュー・書評

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  • 読書の楽しみ、そして選書の楽しみを賜り感謝です。

  • 古書店主である筆者ならではのエッセイ。小気味好いリズムの文体で読んでて気持ちいい。古典への入門書の側面もある。森鴎外が読みたくなった。
    けど、何で手に取ったんだっけな?気がついたら図書館で借りてた一冊。不思議な縁。

  • 請求記号:デクネ
    資料番号:011106044
    倒産寸前を渋沢栄一に助けられた西村勝三は、晩年、「日本近世造船史」などを企画、出版費を負担した。

  • 古書店店主であり、作家の出久根達郎のエッセイ。
    本を読んで良い事は、「本を読むと、人相が良くなる」ことという。店主として、客と本との付き合い方や面白いエピソード、明治から昭和にかけての文豪たちを中心に珍しい本を紹介している。
    いろいろな雑誌へ寄稿した文章をまとめたためか、やや雑文的な文章が多く、背景を知らないと意味がよく判らない文章も多い(これが著者の文体なのだが)。森鴎外や源氏物語の考察は、原文を読んでいない自分にはとても判りにくかった。面白かったのは、古書には、今は使われていない当時の話し言葉が保存されいて、それを読むという楽しみ方もあるようです。例えば、明治の東京人は驚くことを「びっくり」とは言わず、「びっくら」と言ったらしい。地方人にはそういった東京弁を覚える苦労があったようだ。言葉や風俗を読み取るのも、古書を読む楽しみのようです。

  • 2010/01/06
    本書より要点まとめ☆
    本を選ぶというところから、読書は始まっている。面白いかもと踏んで読んだ本がそうでなかったという見込み外れもあるが、当たる時の喜びが、読書の喜びでもある。
    読むだけが読書ではない。いかなる理由でこの本を求めたかを、人から本の話を聞くことも広い意味で読書である。
    図書館を森にたとえる。本の一冊一冊が樹木です。細い木もあれば、大木もある。図書館に一定時間身を置くことで、図書館の[気]を取り込む。これを図書館浴という。背文字を読んでいるだけでふしぎと心がなごむ。姿や形もまた何らかの意味を持ち私たちに訴えているのです。
    読書の効用→人相が良くなる、他人を幸福にする、誰にも迷惑をかけない、人の生活や時間に干渉しない、恋を生む。
    自分がどのような本を読んできたか、のちのち知ることは、自分という人間の形成過程を見るようで楽しい。本は著者の思想だけれども、その本を選んで読んだあなたの思想でもある。少なくとも読んでいるは読者は著者でもある。

  • いつから出久根達郎と、こんなにも抜き差しならない深い仲になったのか定かではありません。気紛れに買った文庫本、集英社文庫の『無明の蝶』と『本のお口よごしですが』それに中公文庫の『古書彷徨』ですが、それまでに巷の噂で古書店の店主で名文家がいるというということを聞き及んでいましたが、

  • 2009.09.29. 1番最初に、倉敷の大学に毎月寄せていたらしきエッセイがいくつも載っていて、それが良い。読んでいて、ああ本を読みたいという気持ちにすごくなります。

  • 久しぶりの出久根センセ♪まずはタイトルの「書物」という言葉に胸キュン♪(笑)普段の生活ではなかなか使わない言葉ですが、改めて口にするとなんかいい響きです。そしてこの本はページを捲る前、表紙から読めます!目次を眺めて・・さて本文へ・・はぁぁ〜至福のゆったりタイムの始まりです。決して難しい言葉では語られない出久根センセのエッセイは何だか本当に古書店の店頭で店主さんにいろいろとお話を聞いている気分にさせてくれます。(実際の店主さんにはちょっと怖くて話しかけられないけど・・笑) 出久根流、源氏の読み方 ぽつりぽつりと語られる源氏に関する蘊蓄がおもしろかったです。源氏は光源氏がブイブイ言わしていた時ではなく(笑)晩年、柏木との葛藤に焦点をあてた読み方で、ぽつりぽつりではなくもっと沢山読みたくなりました。

  • 読んだ時期*2009年9月

    印象に残った文章*
      大学ノートが数百冊である。米寿者が、小学校時代から記しているという、「読書リスト」であった。
      読書感想文ではない。読んだ本の名と、著者と、発行年、発行所と定価、それに読了した年月日が記してある。
      日記がわりに、忘れないで付けていたという。

  • 久しぶりに出久根さんの作品を読む。表紙にこうある「本を読むと、いいことがありますか?ありますとも。」「まず、人相が良くなる」エー?「次に、他人を幸せにする」ホー!「それから、恋が生まれる」ホント?ウソだと思うなら、この本を読んでごらんなさい。夢は書物にあり

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう)
1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら文筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『古本綺譚』『作家の値段』『雑誌倶楽部』『春本を愉しむ』『本があって猫がいる』『隅っこの昭和』『幕末明治 異能の日本人』『桜奉行』『漱石センセと私』など多数。

「2018年 『文庫 本と暮らせば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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