在日朝鮮人ってどんなひと? (中学生の質問箱)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582835557

感想・レビュー・書評

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  • 良い本です。
    某ネット本屋さんのレビューも含めてこの手の本(在日朝鮮人や慰安婦関連や徴用工など)は地獄みたいなレビューが散見されますが、人間はどんなに証拠を提示されても自分の信じたいものを信じがちだというよい例だと思います。普段の仕事でよく経験するので、わかりみあります。

  • 客観的な事実はよく書かれているが、思想が強い。「被害者と連帯して日本政府に反省を促し、アジアの諸民族と和解して平和に共存していくほうが、この人にとっても幸せなのに、なぜそこまで国家と運命を共にしようとするのか」ずっと朝鮮人は被害者だから全ての悪かった出来事を日本人に学ばせて謝れという。日本人で自国の歴史をそこまで熱心に学べて、日本人に反するような正義感を持つ人なんてそうは作れまい。幸せは他者に計れない。

  • 10年以上前の本ですが、勉強になりました。在日朝鮮人についてきちんと説明する本は多くないのですが、さらに新しい本があれば読みたいと思っています。
    大人には読みやすい内容ですが、中学生に読んでもらうにはハードルが高いかもしれません。実際、中学生の子に勧めましたが読んでもらえませんでした。内容を絞り、イラストやマンガを増やすなどの工夫が必要でしょう。本書の企画通り、子どもたちに知ってもらいたい内容であるからこそ、その点が残念に思えます。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000943915

  • 「幕末暦女必読」 明治維新によって築かれた近代日本は、アイヌ民族、琉球民族、朝鮮民族を喰い物にして育っていった。戦後日本もそれを土台にしている。朝鮮韓国に対する植民地支配にも、やっぱり私たち国民の税金が使われたんだろう。もともと部落差別なんかしていた(今もしている)民族、まして他民族は言うまでもないだろう。どうして私たちはここまで個人がないのか。
    東京オリンピックなんか開いている時点で、私たちの意識が当時と相変わらずだとわかる。

  • 中学生でも理解できるような易しい言葉で、在日朝鮮人が在日朝鮮人となった歴史が丁寧に書かれている。また、入門レベルで疑問に思うようなことへの解が本書にはだいたい網羅されているため、読みながら出てくる疑問点も本書で解決された。

    大阪の鶴橋(コリアンタウン)で生まれ育ったのに、在日朝鮮人のことをよく知らなかった、知ろうともせず生きてきた30年間、恥やな。自分も在日3世やのに。

  • 2017年に再読する。まったく覚えていないのには驚いた。

  • 在日朝鮮人の立場から、在日を巡る問題を記した本。私は何も知らなかったので勉強になったが、レビューの評価が真っ二つに割れていることからもわかるように一方からみた視点として捉えたい。

  • 現代社会の情報過剰で全体像がとらえにくい問題を、テーマごとにまるまる一冊、中学生目線の素朴な疑問に第一人者が答える形でひも解いてゆくシリーズ。第一弾は「在日朝鮮人」を知る!

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著者プロフィール

徐 京植(ソ・キョンシク)1951年京都市に生まれる。早稲田大学第一文学部(フランス文学専攻)卒業。現在、東京経済大学全学共通教育センター教員。担当講座は「人権論」「芸術学」。著書に『私の西洋美術巡礼』(みすず書房、1991)『子どもの涙――ある在日朝鮮人の読書遍歴』(柏書房、1995/高文研、2019)『新しい普遍性へ――徐京植対話集』(影書房、1999)『プリーモ・レーヴィへの旅』(朝日新聞社、1999)『新版プリーモ・レーヴィへの旅』(晃洋書房、2014)『過ぎ去らない人々――難民の世紀の墓碑銘』(影書房、2001)『青春の死神――記憶の中の20世紀絵画』(毎日新聞社、2001)『半難民の位置から――戦後責任論争と在日朝鮮人』(影書房、2002)『秤にかけてはならない――日朝問題を考える座標軸』(影書房、2003)『ディアスポラ紀行――追放された者のまなざし』(岩波書店、2005)『夜の時代に語るべきこと――ソウル発「深夜通信」』(毎日新聞社、2007)『汝の目を信じよ!――統一ドイツ美術紀行』(みすず書房、2010)『植民地主義の暴力――「ことばの檻」から』(高文研、2010)『在日朝鮮人ってどんなひと?』(平凡社、2012)『フクシマを歩いて――ディアスポラの眼から』(毎日新聞社、2012)『私の西洋音楽巡礼』(みすず書房、2012)『詩の力―「東アジア」近代史の中で』(高文研、2014)『抵抗する知性のための19講―私を支えた古典』(晃洋書房、2016)『メドゥーサの首――私のイタリア人文紀行』(論創社、2020)ほか。高橋哲哉との共著『断絶の世紀 証言の時代――戦争の記憶をめぐる対話』(岩波書店、2000)『責任について―日本を問う20年の対話』(高文研、2018)や多和田葉子との共著『ソウル―ベルリン玉突き書簡――境界線上の対話』(岩波書店、2008)など。韓国でも多数著作が刊行されている。

「2021年 『ウーズ河畔まで 私のイギリス人文紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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