絵描き

著者 :
  • 平凡社
4.29
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本棚登録 : 104
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582835694

作品紹介・あらすじ

風、音、匂い、記憶、そして心…見えないものを形にしながら、自分の風景を作っていく。詩情溢れるいせひでこの世界の原点を伝える名作絵本、待望の復刊。

感想・レビュー・書評

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  • この絵本は、もはや「いせひでこ」さん自身が、フィンセント・ゴッホに思いを寄せながら、自身の心象風景を描いたような気がします。表紙にもなっているこの絵、構図がゴッホの「アルルの寝室」とそっくりです。でも、いせさんの絵になると、なんだかふわっとしてとっても優しい絵に感じます。

    いせさんご自身が絵を描かれる際に、こんな旅のしかたをされて素敵な絵を描かれているのかなと思いました。ゴッホに憧れ、パリを愛し、絵本を通じて、いせさんのタブローを伝えていく、そんな心の中を表しているようなストーリーと素敵な絵の数々でしたね。

    もはや画集かと思うような素敵な絵本でした。

  • 夜空に輝く星、その星たちの1つが太陽。
    太陽が地球にもたらした数々の奇跡が絵描きの心を捉える。

    地面の上に這い出してきた大木の根。
    ふいに出くわし、なぜだか少し怖かった枯れたひまわりの大群。
    しかしながら夕焼けの光が枯れたひまわりを星に変える。

    天気によって景色が変わる。時と光が景色を変える。
    風が運ぶ雲が刻々と空の姿を変えていく。
    雪は空から地上で生きるもの達への手紙だ。

    昨日と今日はつながっていて、空はすべてのものをつないでいる。
    絵描きが見ている世界は凡人にはわかりようがありません。
    わかっていないはずなのですが、いせひでこさんの描く絵はなぜかいいんですよね。

    それにしても恥ずかしながら、少年が手にしている大きな本の表紙の文字 "GOGH" が "ゴッホ" だったことを知らなかった。
    "Chopin" が "ショパン" であることを知った時と同じくらい自分にとっての新発見!

  • 描きすぎてわからなくなる、楽しく描けなくなる
    絵描きのスランプが綺麗な絵で表現されている。
    絵を描くためには見て、吸収して、記憶しないといけない。
    「おつきさま ぬすんだ」って表現が良い。
    「きのうと きょうは つながっている。」
    絵を描きたくなりました。

  • 絵を描く人、描ける人はほんとうに憧れの存在です。
    そんな描く人が主人公の絵本です。
    絵を描くことに対する迷いや悩み、表現することそのものへの迷い、そして、喜びや希望が描かれているように感じますが、それはそのまま、あらゆる人の内なるところでも起こっていることで、悩んでていいんだ、迷っていいんだ、と少し勇気をもらえます。

    色合いと描かれている線の柔らかさが、気持ちにも響いてきました。

    贈り物にするのもよいかも、と思っています。

  • 本屋さんで一目惚れ。絵も素敵だし、お話もすごく好き!
    景色が切り取られている絵が特に綺麗だと思いました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本屋さんで一目惚れ」
      判るなぁ~
      いせひでこの絵本は、チョッと離れて見守ってるように感じるので好きなんです。。。
      「本屋さんで一目惚れ」
      判るなぁ~
      いせひでこの絵本は、チョッと離れて見守ってるように感じるので好きなんです。。。
      2013/08/22
  • ああ、ゴッホを好きなんだなあと感じる。
    彼の世界はこうだったのかもしれないと思わせる、ちょっと不思議な世界観。
    そして、絵描きが囚われる世界。

  • 「記憶が空でつながっている。」

    旅と空と。人生に例えられる2つを絵描きとして織り交ぜながら描いている絵本。いせひでこさんが好き。いせひでこさんの表現が好き。文も言葉も絵も雰囲気も全部好き。

  • とても綺麗で美しい。少し観念的。絵描きの人はこんな感じの頭の中なのかもしれないな。

  • 絵描きは旅立ち、何に出合うのか。
    風、空、光を全身に感じながらキャンバスに向かう。

  • とても絵が綺麗で、絵描きの儚い人生を感じることが出来る本。読んでいてとても切ない気持ちになる。

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著者プロフィール

1949年北海道生まれ。東京藝術大学卒業。
『マキちゃんの絵日記』で野間児童文型新人賞、『水仙月の四日』で産経児童出版文化賞美術賞、『ルリユールおじさん』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。
このほか、おもな作品に『まつり』『大きな木のような人』『あの路』(文・山本けんぞう)(いずれも講談社)、『1000の風1000のチェロ』『チェロの木』(ともに偕成社)、『わたしの木こころの木』(平凡社)など。
また長田弘の詩集『最初の質問』『風のことば 空のことば』(ともに講談社)も手がける。

「2020年 『けんちゃんのもみの木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

いせひでこの作品

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