- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582835977
作品紹介・あらすじ
昨日と同じように、今日も生きてゆく-。妻を亡くした後の一人暮らしの家事のこと、震災後に再訪した小さな鉄道の旅のこと、3.11と世の中のこと、そして、毎日を普通に生きること…。静かな老年の日々を綴った、「独り居」の日記。
感想・レビュー・書評
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近所のなんでもない川のそばを
ゆっくり 散歩しているような気持ちに
させてもらえる 一冊
「しあわせ」なものは
すぐそばに いくつもあるよ
を 静かに教えてもらっているような詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
丸谷才一 徹底した雅の人。「笹まくら」についての解説が素晴らしい。
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奥様が亡くなられた直後に書かれた『いまも、君を想う』を読んでとても切ない気持ちになりました。
この本はその二年後から約二年にわたって書かれたエッセイをまとめたものです。
時々ふっと淋しい空気が流れているのですが、川本さん、ひとりで頑張って有意義に暮らしていらっしゃるようです。
思ったのですが、57歳で亡くなるなんて、早すぎで非常にお気の毒ですが、だからこそ残された旦那様も元気に活動できるのではないでしょうか。
老老介護の果てに一人のこされたかたは、ボロボロのヨレヨレで何もできないのではないかしら?
川本さんは職業柄たくさんの本を読まれます。
ときどき杉並区図書館に対する不満が書かれていて、面白かったです。
その後改善されたかな?
川本さんの読書記録を読んで、何冊か予約しました。自分の首をしめる…。
また、私はよく母のために小説を借りるのですが、自分があまり読まなくてわからなかったので、川本さんの本の紹介が参考になりました。
続編も読みます! -
川本三郎さんのエッセイ「そして、人生は続く」、2013.1発行です。川本さんのエッセイには読書された本がたびたび登場します。それを確認するのも大きな楽しみの一つです(^-^) この作品からは、川口明子著「大塚女子アパートメント物語」(2010)を読みたいなと思ってます。また、年を取ったら気をつけることで「ヨイコノタメノカギ」を知りましたw。「酔って入浴するな、医者と仲良くしろ、転ぶな、のみ損なうな(餅など)、食べ過ぎるな、目方に注意、飲み過ぎるな、風邪をひくな、義理を欠け」気をつけます(^-^)
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愛妻を亡くした後のひとり暮らしの家事のこと、震災後に再訪した東北の小さな鉄道の旅のこと、そして3・11と世の中のこと……。静かな老年の日々を綴った「独り居」の日記。
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川本三郎さん、ものすごく心に訴えてきます。
いつも図書館で読んでは、買ってしまいます。 -
いいな。妻を亡くした初老の男性の日常。朝食を丁寧に作り、思い立つと電車に乗ってひとり旅。ローカル鉄道でのんびり揺られながらの読書が捗る。気ままに降り立った駅で社寺に出会うとお参りをする。そして町をめぐり立ち止まった居酒屋に入り熱燗を所望するのだ。
帰宅したら、お気に入りの映画のDVDを愉しみ就寝。晴れた朝にはふとん干し。ちょっと寂しめだけれど、それでも充実した豊かな時間が過ぎていく。老後の時間の味わい方教えられました。 -
「遠い声」が特に好きです。
素朴で短い一編一編ですが、大変揺さぶられた。なんじゃこりゃ。
川本さんの文章に初めて触れました。他の作品も読みたい。 -
3.11は著者の日常にも影響を与えた。2年間、大学で教えていた時の学生が被災地にボランティアで入り、戻ってきたときのコメントが何ともつらい。
2015.6.29再読。