わたしの木、こころの木

  • 平凡社
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本棚登録 : 68
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582836677

感想・レビュー・書評

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  • 森をつくり、水を清め、生きる糧を与えてくれる木々。昔から共にある大きな存在に、人々は畏敬の念をもって神を見出し、抱かれるような安らぎを覚える。

    荒ぶる力に根こそぎ薙ぎ倒され、荒れ地に横たわるクロマツには、豊かな自然と、人々と共に暮らした明るい記憶がいつまでも残る。

    「私はこのままここにいて、背中や腕に、
     子供たちの笑顔の花を咲かせたいのです」

    ルリユール、大きな木のような人、チェロの木、木の赤ちゃんず、いせさんの描いてきた木々のスケッチと記憶が12の物語になっています。

    「空を向いて残ったわずかな手で、
     わたしはひとひらの青空をつかもう
     折れた腕を全て大地に沈み込ませ、
     わたしはわたしの新しい根になろう」

    クロマツの再生への希望を残して。

  • いせひでこさんの絵本は、仕事で疲れ切った週末に見ると、とても心に染み入る優しさを感じます。

    クロマツ、さくら、ケヤキ、アカシア、ブナ、、、

    木をめぐる優しい12の話。一番印象に残ったのはやはり、クロマツです。東日本大震災で防風林だった木、しかし今となってはなぎ倒され、流され、真横になったままになっているクロマツ。いせさんは初めて震災に関するスケッチをされたそうで、毎年この木に会いに行っているそうです。

    ほかの話もほっこりする話が多いですね。少女とくまさん、森の鳥たち、根っこの子供たち(木のあかちゃんズを思い出す)、おじいさんとおばあさん、クマの親子、など、木をめぐって様々な可愛い登場人物が現れます。文章も詩のような情緒的な美しい文章で、いせさんの淡い優しい水彩画にぴったりです。

    やっぱりいせさんの絵本は心を癒してくれるアロマのようで、素敵ですね!

  • いせさんの描かれる木が本当に素晴らしい。何度見返しても見返しても感動する絵。見るたびにまた新たに心に響く絵。じーっと見つめ続けたい絵。ページをめくり、お話しをじっくり味わう毎に、何かのエネルギーが静かに伝わってくるよう。読み終わったら心と身体が綺麗になったような気がした。

    • naosampoさん
      本当に本当に感動したんですね。レビューから感動が伝わってきました。(^^)
      本当に本当に感動したんですね。レビューから感動が伝わってきました。(^^)
      2017/05/03
  • 木の根の裏側が印象的で即購入を決めた一冊。洪水すれすれの大雨の後、河川敷に取り残された流木が同じような姿をさらしていて、二度どきりとしました。この本を手にしているお客様に読み終わった頃にお声をかけたら、泣いていらっしゃいました。心の深いところに届く本です。

  • 雑誌『婦人之友』2013年4月~2014年3月号に連載された、スケッチ帖に添えた12のお話。タイトル通り、すべて木に因んだ物語。東日本大震災で被災した亘理吉田浜(わたりよしだはま)のクロマツで始まり、同じクロマツで終わります。どのお話もいせひでこさんらしさが漂い思わず頬が緩む美しさがありました。やっぱりいせひでこさんは絵と文の両方を描き続けてほしいな。お気に入りはアカシア(札幌市)と最後のクロマツかな。前者は女の子の服装からして『ルリユールおじさん』のモデルみたい。後者は菜の花畑と言葉の調和が絶妙。

  • 木にまつわる12の物語。
    一際印象的なのは、東日本大震災で倒れたクロマツのお話でした。

  • 木にまつわる12のお話。
    ほっこりするものばかりで、大好きな一冊。
    息子は「木もれ日のひみつ」がお気に入りのご様子。
    根っこの子どもが可愛いらしい。

  • いせひでこさんの絵がすばらしい
    樹がすごい!
    くろまつがすごい
    添えられた詩と共に心をゆさぶる
    《 横たわる 樹の根が語る あの日のこと 》

  • いせさんの新刊!

    「さくら」のはなこちゃんの件、読んでると心がほっこりしてくる。

  • 木にまつわるすてきなお話がつまった絵本。

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