ジョン・シャーマンとサーカスの動物たち

制作 : 栩木 伸明 
  • 平凡社
3.33
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582837407

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イェイツの有名な詩に「湖の島イニスフリー」があるが、この本に入っているジョン.シャ-マンの短編のお終いに、シャ-マンがロンドンでの生活にキリをつけ、バラ-へ帰る船に乗る場面。
    バラ-の通りを急いで歩きながら、シャ-マンはメアリー.カ-トンにどう語ればいいか考えていた。俺たちは結婚するかもしれない。扉を緑色に塗り、新しいわらで屋根を葺いた小さな家に住んで、生垣の陰に蜜蜂の巣箱を並べるかもしれない、というところ。大都会ロンドンへの嫌悪、バラ-への望郷の念を募らす読ませどころが,この他にもあり、有名なこの詩の成立を伺わせるという。
    湖の島イニスフリー
    さあ立って行こう、イニスフリーへ行こう
    小さな小屋をあそこに立てよう、枝を編んで粘土で固めて
    豆を植えよう、九うね植えよう、蜜蜂の巣箱も持とう
    あそこで僕は一人暮らし、林の空き地は蜂の羽音

    このことは本文中に、心が帰りたがる場所として著者より説明文がある。
     じっくりとこの本を読んで行きたいと思っています。

  • サーカスの動物たち、は詩集です。

  • 「ジョン・シャーマン」という小説と「サーカスの動物たち」の名詩選から構成される。編訳者の訳注や解説が充実しているのでイェイツの入門書に最適。
    小説のほうは三十歳、無職のイケメンが金持ちの娘と結婚するため、田舎町バラーからロンドンへ行く話。わりと詩的な恋愛のお話。
    人間にとって育った場所、思い出の場所というのは色あせないものかもしれない…

全3件中 1 - 3件を表示

W・B・イェイツの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×