- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582837513
感想・レビュー・書評
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教養文脈で読書。
宗教心と宗教の危うさについて
メモ
・もったいない、お詫びの心、見えないものに対する畏怖、感謝は全て宗教心につながる要素でもある詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190
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「中学生の質問箱」シリーズの一冊。その割に内容は結構難しくて、大学生レベルと思う。
ブッダ、ゾロアスター、プラトン、孔子…といった、歴史上の賢人たちがアベンジャーズのように集合した枢軸時代から、ざっくり、人間のもつ暴力性を乗り越えるための一つの手法として生み出され、徐々に体系付けられたのが「宗教」ということでいいのかな。(オカルトやスピリチュアルとの違いは体系付けられているかどうかだそう)
宇宙、自然や神秘といったモノに対する漠然とした不安や願いは誰にでもあって、それらを国家や社会といったレベルで統率する為のツールとしての「宗教」という役割はあったのかなと思う。(集合的沸騰とか集合的熱狂とか、会社組織をまとめる上でも応用できる概念)
この本で紹介された「二度生まれ」の概念は、悩み、苦しみの果てにたどりつく、辛かったからこその豊かな人生を示唆していて、個人的にはインパクトがあった。
宗教の起源や、複雑に枝分かれしていった歴史なんかも面白いけれど、本書が取り扱うのは、主に、宗教が人々の生活にどう影響を与えているかといった点で、そういう意味ではユニークな一冊かもしれません。 -
下手な合いの手は読む側のリズムを崩すっていう話。
対話形式になっている割に、聞き手が質問というより合いの手を入れているだけの場合が多く、対話形式にした意味があったのかなーと思ってしまった。
内容は中学生向けという事で、読み易くはあり広く浅くという感じ。 -
いろいろな分野の大枠を捉えるための読書「宗教篇」として読んだ。山折さんの本は、前に数冊読んだことはあるけれど、それ以外は中二病の頃以外は触れていないと思う。
誰もが何かを信じようとする潜在力を持っている、という意見。
前まで、宗教は「貴重な精神的・歴史的文化」「コミュニティの中での有効なシステム」という感じにしか捉えておらず、人間のほうを気にしていない自分。冷たいわ。
宗教から派生してスピリチュアリティに触れているところはなるほどと思った。
次回はもう少し難易度の高い本にチャレンジしてみたい。 -
181129
何が世界宗教なのか、その教義は何か……といった紋切り型で書かれてなくて、宗教って何?みんな宗教心ってあるの?ってところをスタートにしてるから、誰でも読みやすくていい本だと思う。
今は目的が違ったから読み進めなかったけど、また読めたらいいな。 -
中学生向けにわかりやすく
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中学生レベルではない。
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前書きに書いてあるけど,「何故宗教がこの世にあり続けているのか」「何故宗教が必要とされてきたのか」について,平易に解説されている.
読了後に「なるほど!」と明解な解を得られる訳ではないけれど,そもそも宗教はそういうものなのではないだろうか.
宗教に限らず,その教えを吟味し,自らの良識や良心で判断していくことが大切という点は,人生の様々に通じる大切なことだと思った.
また,「『道』と宗教」という章で,文化的な道(茶道,書道,華道等)は仏教の修行的なものに繋がっていて,日本では文化と宗教が繋がっているという指摘は興味深い.確かに,一心に稽古に打ち込むのは,瞑想に近いものがある気がする.
私たちは意識していないけど,実は宗教の要素というのは身近なんだと思う.