- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582838985
作品紹介・あらすじ
花王プラザ人気連載、14人の人気作家が一日の3つの時間帯(朝、夕暮れ、午後11時)を絶妙に描いたエッセイアンソロジー。贈り物にも最適な一冊。
「朝」のひととき
三浦しをん「目覚めたときが朝」
道尾秀介「こうして背表紙は増えていく」
西加奈子「間違いなく朝は」
角田光代「朝の損得」
重松清「指一本、指二本……」
「夕暮れ」のひととき
川上未映子「夕暮れの、どんな空を見ても」
森絵都「暮れゆく空を仰ぐ」
池澤夏樹「長い夕暮れ、短い夕暮れ」
綿矢りさ「夕暮れの諦め」
「午後11時」のひととき
吉本ばなな「そわそわ、しみじみ」
高橋源一郎「ラジオの時間」
村山由佳「上機嫌なままで」
小川洋子「分かれ道」
浅田次郎「午後十一時という非常」
感想・レビュー・書評
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とあるひとときがテーマの人気作家さんたちのエッセイ集。
同じ時の流れを生きていても「時間」の感じ方や使い方は人それぞれ。
作家さんたちの、とある朝、夕暮れ、午後十一時。
共感できることも多く、作家さんたちをとても身近に感じられた。
時間のやりくりに苦労している今も、振り返ったときに、かけがえのないひとときだったと思えたらいいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
14人の作家のエッセイ集。
「朝」「夕暮れ」「午後十一時」
ほんのひとときの時間を垣間見ることができる。
日常であったり、何年か前のことであったり、それぞれのその時間を改めて知ることによって、ふゎっとした思い出もいっしょに蘇ってくるものなんだなと思った。
合間にあるカラーの挿絵もとても和む。
とても良い時間をともに過ごしたかのような気持ちになった。
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当代人気作家さんたちの、朝、夕暮れ、午後11時。それぞれの時間への思い入れを綴ったエッセイ集。
一日の何気なく過ぎてく時間帯も、作家さんの的かかれば、一瞬のキラキラした時間になる。こんな風にその刻に想いをのせたことが自分にあるだろうか?と我が身を振り返ってみたり。もっと一瞬一瞬に敏感でありたいものだ。 -
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文字のみで行うファッションのコミュニケーション。VALENTINOのキャンペーン『Valentino The Narratives II』
...文字のみで行うファッションのコミュニケーション。VALENTINOのキャンペーン『Valentino The Narratives II』
https://mastered.jp/news/valentino-thenarratives/
"テキストのみを用いた『Valentino The Narratives II』には世界的に有名な作家たち17名を招き、日本からは川上未映子が参加を果たしている。"
誰が居るか気になるね、、、2022/03/29
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今までアンソロジーをいくつか読んできて
「ここで初めて知った作家さん」がたくさんいたけど
今回はほぼ全員その作品に触れた人。
いつも図書館で予約がたくさん入っている皆さん。
切り取ったほんの日常なのに、面白い。
そして何より時々入る坂内拓さんのイラストが
とても良い、ものすごく良い。
全部切り取って部屋に飾りたいです。
朝、夕暮れ、午後十一時。
自分ならいつを選ぶか。
迷わず夕暮れ。
朝は活動
夜は寝ている。
「夕暮れ」に思い出す、
とても切ない淋しい気持ち。
幸せに暮らす今となっては、
それも良い思い出だから。 -
タイトルと装丁に完全にひとめぼれ。
坂内さんという方のイラストと挿画がとても素適です。
朝、夕暮れ、午後11時に分けて、様々な作家さんたちが日々感じていることを綴ったエッセイアンソロジー。
読んでいて、それぞれの時間の空気感のようなものを感じていました。特に朝と夕暮れ。
のんびりゆったりした気持ちになりたい時に読みたくなるかも。 -
【収録作品】「朝」のひととき 三浦しをん「目覚めたときが朝」/道尾秀介「こうして背表紙は増えていく」/西加奈子「間違いなく朝は」/角田光代「朝の損得」/重松清「指一本、指二本……」//「夕暮れ」のひととき 川上未映子「夕暮れの、どんな空を見ても」/森絵都「暮れゆく空を仰ぐ」/池澤夏樹「長い夕暮れ、短い夕暮れ」/綿矢りさ「夕暮れの諦め」//「午後十一時」のひととき 吉本ばなな「そわそわ、しみじみ」/高橋源一郎「ラジオの時間」/ 村山由佳「上機嫌なままで」/小川洋子「分かれ道」/浅田次郎「午後十一時という非常」
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色んな作家さんのアンソロジー。
なかなか良かった。 -
いろいろな作家さんたちの
エッセイのアンソロジー。
知ってる方のエッセイは読んだけど、
知らない作家さんの生活にまで興味なく。。。
流し読みで数分で終わった。 -
一日の朝と夕暮れと、午後十一時にまつわるエッセイ集。
朝の重松清と十一時の高橋源一郎の話が好き。
重松清の話は、その当時はしんどくてたまらなくて毎朝大変だったのに、振り返ってみると優しくて純粋なかけがえのない時間であったことが、つないだ指のエピソードから描き出されている。
なくしてみないとわからない大切なものの話はよく聞くが、過ぎ去ってからわかる愛しさも、この世界にはたくさんある。
高橋源一郎は深夜ラジオの話。
思春期で周りがみんな嘘くさく思える時、深夜のラジオを聴く時だけ生き生きする。
作者は私より何十歳も年上だけど、その感覚に歳の差は関係ないらしい。
今の子供たちはYouTubeやSNSで、ラジオの前で始まるのを待つということはしないのかしら。