オ-ストラリア物語: 歴史と日豪交流10話 (平凡社新書 50)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582850505

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  • オーストラリアが発見され、大陸として認識されるまで。次に囚人流刑植民地から一般植民地への昇格。シドニー中心のニュー・サウス・ウェールズとメルボルン中心のヴィクトリアを始めとする6つの州の強い対抗意識。ゴールドラッシュと中国人の大量移民により嫌われた中国人と有色人種全体の排斥、白豪主義への発展。そして20世紀最初の日である1901年1月1日の独立。やはりアポリジニを人間だと思っていなかったという酷い人種差別意識は不快ですらありました。(NZのマオリ政策とは大きな違いです)日本とはやはり戦争の爪あとで、反日感情が極めて強かったことなどは改めていうまでもないのですが、今の強力な友好関係、貿易の絆の強さを考えたとき、ちょっと意外でした。逆に経済的に豪州が日本を求めた結果なのでしょう。(これもあまり戦争の爪あとが残っていないNZとの違いかも知れません)江戸末期に釧路付近に来たという豪州船の真実を求めて両国で記録を発見した記事はちょっと感動ものです。(日本側は異国船とのみ記録)そして何といっても英国の植民地というよりもパートナー意識だった彼らが、日本との戦争を契機にして英国頼みに足らずとして米国傾斜を強めていく歴史が興味深いところでした。(豪州・NZの国旗にユニオン・ジャックが未だに残っていることの歴史的必然性を再認識します。南半球の英国を作っているという意識だったのでしょう)

  • 現代の世界において日豪関係は戦略的パートナーであって……なんてお堅いコトを言う前に、「オーストラリアってどんな国なんだろう?」と思い立ったら手にしてほしい一冊(かく言う自分もホントはオセアニア政治社会論の参考文献で読み始めたんだけれど、純粋に面白くて引き込まれてしまった(笑) )。
    オーストラリアという国の成り立ちを語る際、日本という国が欠かせない存在であったとう事実(別に歓迎されていたわけでもないのだが)、日本が開国をする時代からすでに交流が試みられていたとう史実……歴史を知る醍醐味が、まさにここにあると言えよう。「その歴史を知らず、未来を展望することは、絶対に不可能」であるという筆者の想いを、しっかりと心に刻みたいと思う。

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