- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582850642
作品紹介・あらすじ
ジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシ、トマト、インゲン等々、今や私たちの食卓に欠かせない中南米起源の野菜や穀物を、ルーツの地で人びとはどのように改良し利用してきたのだろうか。海抜五〇〇〇メートルを超えるアンデス高地からバージエと呼ばれる谷間地方、そして低地のアマゾン流域まで、特異な食材と料理、酒を求めて探訪し、知られざる食の文化を初めて紹介する。
感想・レビュー・書評
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アンデス地方を歩き回った著者が、アンデス地方の「食」に焦点を当てて当てて書いたものになります。
とりあえず、慣れない単語がズラズラ出てくるので、それが何を示すのかと頭の中で結びつけるのが大変でした。
言語系がスペインがほとんどなのかな?あとは現地語で固有名詞が出てくるので、なかなか難しい。ある程度読んでも何だっけ?となりました。
食に関する部分については、美味しそうなものが、非常に美味しそうに書かれているのが読みながら想像してしまうのが大変でした。(絶食の入院中に読むのも悪いけど)
芋系が美味しそうだったり、パッションフルーツが出てきたり、スープと主食が揃ってないのがイヤっていう日本みたいな食事様式のところもあったり、ほぼ肉しか出てこないところあったりと、現地の食品や文化を知ることができるのも楽しいです。
アマゾンの魚の話で、ヨロイナマズが出て来て、普通に食べてて、以前の鉄腕ダッシュでプレコ料理して炎上したのは何だったのかとも思ったり。
中盤にある祝日の料理表でセグンドって書いてあるのが、何だっけと思いつつ内容見てなんとなく理解して、そのまま読み終わるって言うオチもあったり(最初の方で説明あった気もしたけど、ざっと流しても見つからなかった…)
想像の中ではあるけど、冒険出来て美味しい気分になれる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アンデス、アマゾンを縦横無尽に、歩き回り、
そこで遭遇した 食 について、書き記したもので、
時間的には、20年近くの幅を持っている。
植物の記述が、現地の言葉で書かれていて、
珍しく感じるが、意外と普通なものまである。
植物について、専門家がきちんと監修し、
学名まで書いて欲しい感じがした。
幅広く、浅いのが、日本の文化の特徴なのだろうか。
そういう安易さが目に付く作品で、残念な気もする。
ジャガイモをその地域の気候にあった加工食の作り方があり、
興味を引く。 -
(2001.07.27購入)
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高野潤写真展 インカとアンデス原産植物
主催:たばこと塩の博物館
会場:たばこと塩の博物館 4階特別展示室
会期:2011年9月10日~10月23日
入館料:一般 100円
観覧日:2011年10月1日(土)
「本展では、長年にわたりペルーやボリビアをはじめとする南米諸国に通い、アンデスやアマゾン地方を撮り続けてきた写真家・高野潤氏が撮影した、アンデス地方の大自然やインカ帝国の都市・神殿などの建造物、伝統的な祭りなどの作品を展示します。また、ジャガイモ、トウモロコシなどの作物や、カカオなどの果実の写真を通して、インカの時代から現在に至るまで、アンデスの人びとの生活を支え続けてきた豊富な原産(原産系)植物について、栽培種を中心に紹介します。」(ホームページより)
パック旅行に参加して、ペルーに行ったのは1977年3月だったと思います。もう34年も昔のことだったなどと、とても信じられません。
サクサワマンやマチュピチュの印象は、強烈に残っています。
高野潤さんの写真は、時間をかけて撮っているだけあって、ちょっと行って見れる風景よりすごい写真になっています。マチュピチュも時間や、撮る位置・角度によってこんなに見え方が変わるものかと、感心しました。
飛翔するコンドルの空間に置く位置が絶妙でした。
今回のテーマは、原産植物です。アンデスのジャガイモがこんなにも多様にあるというのは初めて知りました。その他、トウモロコシ、サボテン、かぼちゃ、ユカイモ、トウガラシ、等、さまざまあります。
アンデスにかぼちゃがあるなんて知りませんでした。東南アジアのカンボジアのものしかないと思っていたのですが。
(かぼちゃは、アメリカ原産とのことです。知りませんでした。)
高野さんは、写真を撮るだけではなく、本も書いているようなので、少し本を見てみようと思います。
☆積読中
「アンデス 食の旅」高野潤著、平凡社新書、2000.11.20
(2011年10月3日・記)