全国私鉄特急の旅 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582853438

感想・レビュー・書評

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  • わたくしは毎日のやうに「ラジオ深夜便」の3時台「にっぽんの歌こころの歌」を聴いてゐますが、昨日は鉄道の日記念で、鉄道の歌を特集してゐました。中島みゆき「ホームにて」とか竹内まりや「駅」など、名曲が次々と。
    せつかくなので、ここでも鉄道本を。私鉄特急を紹介する本であります。

    元元、私鉄特急は、特急の「華」でした。昔の国鉄特急は性能面ではともかく、華やかさといふ点では私鉄に遅れをとつてゐたと存じます。何しろ151系こだま以来、どんな車両もクリーム色に窓枠部分に赤いラインが引かれてゐるものばかりでした。181とか183とか381とか485とか色色形式はあるものの、一般人には全部同じに見えたのでは。

    ところが分割民営化以降、私鉄特急への逆襲が始まります。JR各社は、地域ごとの特性を生かした車両を続々と誕生させました。押された私鉄側は、より観光面を前面に出した特急で対抗したのであります。

    『全国私鉄特急の旅』では、大手私鉄で特急を走らせてゐる14社をとりあげてゐます。テツにはお馴染みの車両をコムパクトに紹介。有料特急に拘らず、京急だの阪急だのの料金不要の特急も登場。
    著者は若いフリーライターださうですが、テツではないと述べてゐます。その分、フラットな視点から先入観なく記述がされてゐると感じました。ただ、筋金入りのテツからは不満が漏れるかもしれません。テツではないけれど、少しは興味があるといふくらゐの人が読めば丁度いいかも。

    あと、大手私鉄に拘る必要はなかつたと思ひます。「全国私鉄特急」を名乗るなら、有料の優等列車を走らせてゐる、例へば伊豆急行とか大井川鉄道とか長野電鉄とか富山地方鉄道とかも載せれば良いのに。
    ......と思つたが、さうするとますます一社あたりの頁数が減つてしまふのでこれはこれでいいのですかな。
    まあ、そんなところです。ではまた。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-723.html

  • 私鉄各社ごとに特急に焦点を絞っていろいろ書いているのだが、鉄道マニアの熱い思いが入っているわけでもなく、かと言って寄稿文でもなく、なんかだらだら書かれているだけ、という印象。
    この内容なら路線図とか車両の写真をもっとグラフィカルに押して行かないと読んでいて面白味がないと思うんですけど。
    僕は好きなんで読みますけどねぇ…

  • 文中にいくつかの誤りがあるものの、全体に楽しく紹介している。

  • 「旅」の本というよりは、鉄道の本として出す方がよかったかもしれません。

    名鉄では、新名古屋が名鉄名古屋になったことを紹介しています。
    旅には、あまり関係ない情報だと思います。
    鉄道愛好者以外には不要な情報かもしれません。
    鉄道愛好者の本として、内容を再編して出しなおすとよいでしょう。

    旅で、名鉄特急を利用することは、空港に行く以外には、ほとんどありません。
    鉄道愛好者ではないので、空港から先が旅で、空港までの鉄道は単なる移動だと思っています。

    近鉄特急は親しみが持てます。

  • 鉄道マニアではないと自負する著者が全国14の大手私鉄の特急電車に乗りまくって綴ったな旅エッセイ。文中に出てくる特急電車の写真が全部掲載されていないのが、惜しい。

  • 旅行に行きたくなる.[0706]

  • 鉄っちゃんではないですけど、電車は好きです。あまり旅行してないので、取り上げられている特急もほとんど乗ったことがないですが、読んでいると自分が旅をしている気分になれます。小さな新書で14社を取り上げているので、1社あたりの記述が少ないのが残念です。

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著者プロフィール

1977年、静岡県静岡市生まれ。行政誌編集者を経て、フリーランスライター。旅、鉄道、地方自治などが専門分野。著書に『鉄道王たちの近現代史』(イースト新書)、『封印された鉄道史』、『封印された東京の謎』(以上、彩図社)、『都電跡を歩く』(祥伝社新書)、『踏切天国』、『路面電車で広がる鉄の世界』(以上、秀和システム)、『全国私鉄特急の旅』(平凡社新書)、『政治家になっちゃった人たち』(総和社)、編著に『日本全国路面電車の旅』(平凡社新書)などがある。

「2020年 『歴史から消された 禁断の鉄道史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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