ヒットを生み出す最強チーム術 キリンビール・マーケティング部の挑戦 (平凡社新書)
- 平凡社 (2009年9月16日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582854879
作品紹介・あらすじ
激しい競争のなか、数々のヒット商品を手がけ、"プレゼンの達人"とも称される商品開発者、佐藤章。九〇人の部下を束ねながらもなお、現場の第一線に立ち続ける彼の流儀とは何か。人の能力を最大限に引き出すプロデュース術、時代を読み、最良のアウトプットを引き出す極意とは。ごった煮チームが天才を打ち負かす!名うてのヒットメーカーが明かす仕事術。
感想・レビュー・書評
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いまや湖池屋の社長となだた佐藤さんのキリンビール時代の著者。最近湖池屋からポテトチップスのリブランディングとされる面白い商品がでているが、その理由や考え方はこの本からも読み解くことができる。
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生茶やFIREの誕生、一番搾りのリニューアルなどを手がけたキリンビールの有名マーケッターの一冊。チーム術というタイトルには即していないものの、どうやって製品を生み出してきたかというエピソードや周囲を巻き込んでいったというあたりはリーダーシップ研究の一助にはなると思う。
1000の新商品に対し3つしか生き残らないという熾烈な業界のなかでいかにヒットを生み出していくのか、というのはこれからも課題なのでしょう。 -
①「リニューアルでは決して既存のファンを裏切ってはいけない。商品は世に出た瞬間に、開発者のものではなく、消費者のものになる。そこを忘れて、作りたいものを作ってしまうと、消費者からそっぽを向かれてしまう。商品開発では決して消費者目線を忘れてはいけない。」商品開発に携わるものとして決して忘れてはいけないことですよね。
②一番搾り、午後の紅茶、キリンフリーの開発の裏話もあり、リアリティのある現場の話は非常に参考になります。
③目利きと火知りをはじめ様々な人間が集まりチームを組んで、「壁打ち」をして、商品開発をしていく仕組みは現在自分が取り組んでいるプロジェクトなので、とても勇気付けられました。
自分が佐藤さんのような確信犯になり、みんなでコンセプトワークをして、企画から商品開発、宣伝、販売までトータルの縁の下の力持ちになれたらなぁと感じました。
④「つくるんじゃない。醸し出すんだ。」という環境を作る役割があるなど、いっぱい気づきをいただきました。
パワーをもらえた書籍です。 -
チーム術の冊子。一人の天才的アイデアマンの話ではない。内容は誰にでも、今からでも実践できるもの。本文も素晴らしいが、章ごとにあるコラムが出色。「商品開発の掟14か条」「サプライズを探せ」「プレゼンシート1枚60文字」、大変勉強になった。
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【芝蘭友のトップストーリーニュース】vol.41で紹介。http://www.shirayu.com/letter/2009/000086.html
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コカ・コーラの本「こころを動かすマーケティング」と似た内容。
どちらか一方を読めば大丈夫だと思う。 -
2016年1月
プロフェッショナルに出ていたかなり、人間的にできてそうな、よさそうなオジサンだと思って、どんな人なのか知りたくて買った本。その割に内容は割と淡白でもしかしてこれってだれかゴーストライターが書いてるんじゃないの?おじさんの好さが全然でてない。残念。
ノート術が乗ってるんだけど、意外と細かくて、これもまたギャップ。
こういうビジネス本を読むと思うんだけど、男の人ってほんとうに仕事のはなししかかないね。こういう本に「家族」とか「奥さん」の話をちらつかせて書けるビジネスマンが日本には必要だと思う。 -
書かれていることが、何か胡散臭く感じるのは、なぜだろう?
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3、確信犯がヒットを生む
☆新商品の成否は仮説の立て方で決まる
思考軸①「嗜好品」か「大衆商品」か
②俯瞰で広く市場を見渡す
③時代の気分と逆の方向に行ってみる
④歴史は繰り返すーサイクルとトレンドに注目
⑤帰納法か演繹法か
→演繹法の方が大胆な発想が起こりやすい
非連続を生まなければ会社は死んでしまう
テクニック①カウンターパンチを繰り出せ!
②くくり上がり&軸ずらし -
著者は、執筆当時、キリンビールマーケティング部部長だった佐藤章氏。
マーケターとしてどのような価値を世の中に産み出していくか、一社会人としてどのような態度で仕事に望むべきかを、一番搾りやFREE、出向したキリンビバレッジで開発に携わったFireや生茶などの開発秘話を交えながら、著している。
特に心に響いたのが、営業時代の挫折経験から、
「いくら営業力があっても、商品自体に力がなくてはダメだ。お客さんと商品が繋がっていく。その様子を指をくわえて見ているしかない。」
感じたことを書いている箇所です。
これは営業を経験していないと出てこない言葉ではないでしょうか。
個人がチームの中でどうパフォーマンスをするか、
それぞれがリーダーシップを持つことの必要性、
開発者が技術者やその道の職人たちに対してどのような還元をしていけるかなど、多くの示唆に富んでおいます。
著者プロフィール
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