書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 174
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582854947

作品紹介・あらすじ

フリーライターは名乗れば誰でもなれるが、それで食べていけるかどうかが肝心。何をどう書き、得意ジャンルをいかに確立するか。自らのキャリアをどのようにデザインするか。そして、世間をどう渡っていくか-。文筆稼業25年の著者が自らの体験を披瀝し、「書いて生きる方法」を説く。

感想・レビュー・書評

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  •  フリーライターという仕事の実態や雰囲気がよくわかる本。

     第1章ではフリーライターのなり方から丁寧に書いてあるので、趣味(アマチュア)でブログをやっている人でライターに興味がある人は、本書に従ってやれば兼業ライターになれるんじゃないかと思う。
     面白いなと思ったのは、「編集者が見ているのは人柄」だとか、会いに行く時は身だしなみに気をつけろ、など当たり前の事がかなり丁寧に書かれていること。文筆業というと自分が書く文章のことにばかり気がいき、出版業界も一般社会の一つであり普通のビジネスマナーが大事だってことに気づかない人が多いのであろう。(でもこれはフリーライターを目指す人だけでなく、就活生なんかもそうで、結局どこかで誰かに教わらなきゃ知らないまんまってだけのことなんだと思う)

     メモ術などの仕事術や企画書の書き方など、フリーライターになることを目指していなくとも参考になる話が多かった。

     また、書評について、批判を書くべきか書かないべきかという話も、かなり面白かった。
     私個人は、基本的に批判めいたことは書きたくないし、紹介に値しないと判断した本はそもそも取り上げないようにしている。その上で、手放しで紹介できないものについては批判を加えるが、基本的に紹介するのはそれ以上に読む価値があると思うから。なるべく読む対象を明示するようにして紹介しているのも、読むべき人に向けて紹介文を書きたいからである。
     そんなことを脳裏に浮かべながら読んでいると、結論的にはかなり近いことが書かれていたように思う。興味のある方は、ここだけでも是非読んでいただきたい。

     著者自身が公言している左翼的なスタンスやそれっぽい指摘はちょっとアレだったが、それ以上にライター業界や出版業界の話が興味深かった。「他人に読んでもらう文章」を考え直すという意味では、ライターに興味がある人以外も(例えばここでレビューを書いている人にも)読んでもらいたい一冊。

  • ===引用ここから===
    大切なのは、「やりたいこと」より「やれること」、「できること」です。いまできることをやればいい。手持ちの札だけで勝負する。いちばん堅実で間違えないやりかたです。やれることをやりながら、少しずつやれることを増やしていけばいい。
    ===引用ここまで===

    文筆家、永江朗氏が、フリーライターとして生きていくにはどうしたら良いか指南します。名刺の作り方、営業や企画のノウハウから始まり、メモの取り方、アイデアの整理、調査や質問の仕方、関係者との付き合い方や印税など実務的な面でのアドバイスを説明します。あまり知る機会のなかった『お金』の面など、文筆家の苦労と楽しさが伝わってきます。

    まず、名を知られてないライターが初めにするべきは、企画書を作ることですね。ちなみに、パワポで小奇麗に凝ったものを用意するのではなく、汚い字で威勢だけいい企画書の方が、人柄が滲み出ていていいとのこと。出版業界の文化を表しているようにも読めますが、言わんとすることは理解しました。

  • 内容的には、文章技術論はほんのわずか。ページの大半を費やして書いてるのはライターとしての営業術、要するに売り込み方にはじまり人生設計を説き、その後に発想術や取材術が続く。この構成でわかるようにキャリアデザインに重きを置いてる。まぁ、確かにライター志望だから、文章のいろはは熟知している。一番の難関は「仕事をいかにゲットする」かに尽きる。著者は本書の中で、名刺は持ち歩け、好印象を与えろ、他人がやりたがらない企画が編集者には好まれる、得意分野を持て、1枚の企画書が次の仕事につながる、自分の著書があれば名刺代りになるなど・・・。列挙したことは至極当たり前だけど、執拗なまで力説するところをみると、いかにこれらが疎かになってるんでしょうなぁ。

  •  本についての書籍も書いている作者がフリーライターとしてやってく為に何が必要かを語る。

     出版業界やライターの日常が伝わってくる。名刺をつくる、できれば早めに自費出版でない著作を一冊出しそれを本当の名刺とするというのにはなるほどなぁと思った。
     ただ、おそらくこういう本を読む人の最大の疑問はどう最初のコネをつくるかであると思うが、著者についてのどうライターになったかは書いてあるものの、これを読んだ人達がどう最初の取っ掛かりを手に入れるかについては満足いく内容ではないのではないかと感じた。

  • <本文より>
    大切なのは、「やりたいこと」より「やれること」、
    「できること」です。いまできることをやればいい。

    手持ちの札だけで勝負する。いちばん堅実で、間違えないやりかたです。
    ――
    フリーライターの仕事は、読者に代わって何かをする、いわゆる代行業みたいな
    ものです。書評は読者に代わっておもしろい本を探して紹介する選書代行業。
    読者はその本がどんな本なのかを知りません。著者についても予備知識がない
    かもしれません。そういうまっさらな状態の読者にその本のことを伝えるわけです。
    ――
    そのように考えると、私が書いているこの書評も、代行業なんですね。
    このブログを読んでくださった方が、私の感動に共感してくださって、
    書店やネットで、本を購入して下さったら、素晴らしいことですね。

  • ライター志望は必読。

    すごく丁寧に書かれている。

  • チェック項目5箇所。フリーライターで食べていくのは大変だ、とよくいいます、だけど大変なのはフリーライターだけじゃない。テレビは時間をむだにします、受動的なメディアですから、本や雑誌だったら、つまらないともう読み進められない、おもしろくてやめられないということはありますが、テレビは油断するとまったく内容のないバラエティ番組や通販番組までだらだら見てしまいます。松永真里さん・・・初対面の人に会って知りたいのはその人の価値観。新人ライターは自分のウェブサイトかブログを持つことが不可欠。世の中には同時に複数のことができる人と、一つのことに専念して確実に片づけていく人の二パターンがある、後者の人はライター向きではない。

  • ライターである著者の仕事法がのぞける1冊でもある。「本を処分するには読んでいない本から」というのが目ウロコ。

  • 読了

  • 2009年刊行。フリーライターの仕事術、読書術。それほど新奇な内容はないが、ライターは好奇心代行業、印税生活は夢のまた夢(雑誌が有力な稼得手段)、兼業が普通など、フリーライターのリアルな生活感が垣間見える。

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