- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582855326
作品紹介・あらすじ
雇用の崩壊と社会保障の危機-。これは今や国民の最大関心事と言ってよいだろう。人間らしい暮らしができなくなるような、現在の日本の雇用・社会保障の危機はなぜ生じたのか。これから社会保障制度はどうなるのか。雇用保障・社会保障を再構築するための課題と処方箋。
感想・レビュー・書評
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<内容>
・労働規制の緩和→経団連の強い要望
*労働時間規制
*雇用形態規制 など
・社会保障政策…1970年代に入り革新自治体などが積極的に進める。この当時の厚生官僚は北欧型の社会保障を志向していた。
*社会保障分野全般での規制緩和
=民間事業全般の供給力に依存 -
相次ぐ自殺、介護殺人、子どもの虐待死。目前の厳しい現実は看過できない水準にまで至っている。本書は格差が拡大し危機的状況にある雇用と社会保険制度のこれまでの経緯と理由を明らかにする。著者なりの処方箋なるものを示しているが、かなり独善的。厚労省の視点のみの発想であり、全くの片手落ちに思わず鼻白む。口先だけで施策が実施できれば誰も苦労はしない。
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[ 内容 ]
雇用の崩壊と社会保障の危機―。
これは今や国民の最大関心事と言ってよいだろう。
人間らしい暮らしができなくなるような、現在の日本の雇用・社会保障の危機はなぜ生じたのか。
これから社会保障制度はどうなるのか。
雇用保障・社会保障を再構築するための課題と処方箋。
[ 目次 ]
序章 「年越し派遣村」から民主党政権へ
第1章 加速する雇用・社会保障の危機
第2章 雇用保障・社会保障の仕組み
第3章 雇用崩壊はなぜ生じたのか
第4章 社会保障はどう発展してきたか
第5章 社会保障はどのようにして機能不全に陥ったのか
第6章 これからの雇用・社会保障はどうなるのか
終章 雇用崩壊・社会保障危機への処方箋
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[ 参考となる書評 ] -
全体像をつかむのにはよいが,やや詰め込みすぎ.うちの学生には無理.
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最近、社労士の勉強をしているので、こういう本にも注意が向くようになりました。実情を理解する参考書として、チェック。
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就職活動をする前に読んでほしい本です。
もともと、自営業の人を対象としていた市町村国民健康保険だが、現在は、被用者保険から排除された人が大半を占め、加入者に占める無職者の割合は半分以上にのぼり、加入者の七割以上が年収300万円以下という低所得者層で占められるに至っている。
p37
このままでは、将来的に、1200万人を超える人が低年金や無念金になる可能性があり、老後の所得保障制度としての年金制度が機能不全に陥りつつある。何よりも、現時点ですら、全国で、推計約12万人もの無年金障害者、宅60万人の無年金高齢者が存在しており、無年金者の所得保障の拡充が急務といえる。
p51
労働基準法の中心をなすのは、労働時間規制で、周知のように、一日八時間、週四十時間労働が原則とされている。ただし、当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合、このような労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者との書面による協定を行い、それを労働基準監督署長に届け出た場合には、労働者に時間外労働や休日労働をさせることができる。この協定は、労働基準法36条にもとづくため、「三六協定」と呼ばれる。