渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)

著者 :
制作 : 守屋 淳 
  • 平凡社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582855463

作品紹介・あらすじ

ドラッカーが注目し、経営の本質を学んだのが、ほかでもない、渋沢栄一であった。「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢が、経営の柱として、人生の羅針盤として、終生、手放さなかった『論語』を西郷、大隈、山県らの思い出とともに語った。指針なき時代の道標となる不朽の名講義が、現代語訳で復活。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、渋沢栄一が85歳の時に刊行した『論語講義』(講談社学術文庫版で全7冊)から編訳者である守屋淳氏が選んだものがまとめられている。2500年も前の偉人である孔子、そして100年近く前の日本に生きた偉人渋沢の思想がコンパクトに学べるつくりになっている。

  • 【読書その66】渋沢栄一が論語を解説した本。何度読んでも新しい発見がある。特筆すべきは2点。
    論語の文章を文章そのまま受け取るのではなく、現代に通ずるものかどうかをしっかり判断した上で紹介していること。
    あくまで実践があること。評論家ではなく、常に現実の世界、ビジネスの現場、政策立案などに生かそうという姿勢であること。

  • 自己啓発本として大切にしたいと思う言葉が多々あり、簡潔かつ丁寧という印象でした

  • 日本経済の基礎を築いた渋沢氏も論語研究をライフワークとしていた。日本最初の事業家がここまで論語に陶酔していたことに驚いた。蘊蓄は深く説得力がある。また、明治維新時代の名士と親交が深く、特に西郷隆盛らの人となりや思想まで細かく描写されてもいる。面白い。

  • 少し置いて、また読みたい。そのとき実践できているものが少しでもあるかをチェックしたい。

  • 渋沢栄一の書を守屋淳氏が現代語訳にし,若干の解説をつけたもの。
    論語部分が現代語風になっているため,かえって読みにくい(知っているのに知らないものかと思ってしまう)場合もある。
    経営に関する主張を探したくて読んだが,個人にまつわる部分が多いため,100%参考にはならなかった。

  • 論語なんて中学高校の授業でちょっと触っただけだったので、とても新鮮。論語の内容だけじゃなくて、渋沢さんの解説がまた面白いしわかりやすかった。
    数年後にもう1度読み返して復習したい!

  • 渋沢栄一が、自身が重んじていた「論語」の解説をしている。
    その時代の人物を交えて、自己の考え方を織り交ぜて解説しているので面白い。渋沢栄一の生涯を詳しく知れば、もっと面白く読めるのだろう。
    礼を重んじ、仁を尽くすこと。
    礼:人が守るべく、定められたルール。
    仁:自分がしてほしくないことは他人にもしない。

    悪意には理性を。
    善意には善意を。

  • 朝読むと、背筋がしゃきっとする。
    仕事で注意されてちょっともやもやしている時も、これを読めば心がすっきりする。

    次は「論語と算盤」を読むつもり。

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著者プロフィール

渋沢栄一:1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島の豪農に生まれる。幕末はのちの将軍・徳川慶喜に仕え、家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められる。 27歳のとき、慶喜の実弟・昭武に随行し、パリの万国博覧会を見学するほか、欧州諸国の実情を見聞し、先進諸国の社会の内情に広く通ずることとなった。帰国後は「商法会所」を静岡に設立。その後、明治政府に招かれ、のちの大蔵省の一員として国づくりに深くかかわる。1873(明治6)年に大蔵省を辞した後は一民間経済人として活動。第一国立銀行の総監役(後に頭取)として、同行を拠点に、株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れた。また、「論語と算盤」として知られる「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業にかかわった。さらに、約600の教育機関・社会公共事業の支援や民間外交に尽力。実業家のなかでは最高位となる子爵を授爵する。1931(昭和6)年11月11日、多くの人々に惜しまれながら、91歳の生涯を閉じた。

「2024年 『渋沢栄一 運命を切り拓く言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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