「生き場」を探す日本人 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 90
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582855920

作品紹介・あらすじ

閉塞感が覆う日本で「行き場」をなくした中高年たちが、成長著しいアジアに「生き場」を見出しはじめている。ある者は日本を捨ててアジアに渡り、ある者は日本に捨てられ、アジアに救われた。アジアでの転職・起業は今にはじまったことではない。だが、海を渡る日本人の意識は確実に変わりはじめている。なぜシニアたちはアジアに渡ったのか。そして彼らの姿を通して見える今日の日本とは-。

感想・レビュー・書評

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  • 行き場?? 生き場??
    タイなら生き場があるらしい。

    メルカリ売却

  • 思索

  • 複雑な事情を抱えアジア各地に住む日本人を紹介している。読み物としては面白いが、各人の想いをどこまで表せているのだろうか。著者の思い込みの様な記述が多くて気になる。

  • 東南アジアに渡って、成功とはいえないが暮らしている話。良い本。

  • グローバル化により、日本企業は日本人以外の採用を増加している。
    それは、すなわち、逆に日本人が海外へ働きに出る(海外赴任のような形ではなく)ことの増加にも繋がっているのだ・・・!


    著者はアジアを中心に取材を続けるフリージャーナリストであり、アジアの現状を伝える本として、著者の視点、取材対象者の視点の双方がバランスよく描かれた文脈で読みやすい。

    アジアに自らの活路を見い出そうともがく人々の物語の結末は必ずしも成功物語ではない。むしろ、普通に考えたら失敗なものも多い。が、なぜか悲壮感を感じないのはアジアという新興国が持つ不思議な力のせいなのだろうか。

    また、日本で仕事を終えた造船技術者が技術を請われて、恩返しとしてアジアで働くストーリーは清々しさを感じた。

  • アジアでの転職・起業は今にはじまったことではないが、海を渡る日本人の意識は確実に変わりはじめている。その部分に焦点を当てて書かれていたので興味深く読んだ。ただ、風景描写が少なく、退屈に感じた場面があった。また、主語がなくて読みにくい箇所が少なくなかった。著者の他の著作に期待したい。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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