シリア アサド政権の40年史 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582856446

作品紹介・あらすじ

二〇一一年春の民衆蜂起が武力抗争に発展、いまだに不安定な状態が続くシリア。帝国主義の時代でも、度々繰り返された中東戦争の時代でも、シリアは歴史に翻弄され続けてきた。四十年余りにわたってアサド家二代の独裁政権が続くこの国は、一体どこへ向かうのか。前大使としてこの国を知り尽くした著者が、「中東の活断層」シリアを解剖し、未来を読む。

感想・レビュー・書評

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  • ニュース報道でシリアの状況を見ていて、なぜ、長続きするのか不思議だった。
    この本を手に取った理由はそれ。

    いやあ、大使ってすごいですね。よく事情を把握している。なぜ、ニュース番組でコメンテーターをやならいのか?
    それは、この本によれば、マスコミは事実を曲げて報道しているから。敵対関係にあるわけですね。
    マスメディアや大国の思惑に惑わされる事なく、冷静に事実を見つめる必要性を改めて認識しました。

  • バジャールアサドについてはイメージと違う書かれ方が多かった。それも含め、普段のメディアで接していた情報と違う側面を見れた。
    主にそれらの情報や主張の矛盾や疑問点に反論するという形で展開し、どっちが悪い、という主張は控えているように見えた。読み手としてもどっちが正しいということに傾倒するつもりはなくても、近隣国との関係性、宗派など混然としており、歴史の重さも感じた。歴史的な出来事を、シリアを中心とした関係性から知る上で良い本と感じました。

  •  紙面が少ないのに、情報の羅列というキツい難がある。

  • 【要約】


    【ノート】


    ・佐藤優のダイヤモンドでも。イスラエルにとって最善からは程遠いが、話ができる土俵にはいると。

  • 欧米のメディアでは取り上げられることのない、アサド政権とシリア、そしてシリアを取り巻く他の国々の思惑について、色々と学ぶ事が出来たが、読みにくい文章がたまにあるのが玉に瑕。

  • 中東の難しさをあらためて実感させられる内容であった。不幸にして「シリアは活断層、もてあそぼうとすれは、地域全体を包み込む地震がおきるだろう。」というアサド大統領の発言通りの展開になってしまっている。この本を読むことで、この言葉の意味が少し分かる様になったが、将来のことも含め、分からないことばかりです。

  • 中立性を意識して事実を記載しているものと思う。ようやくこの地域の歴史について、基礎的な知識を持ちつつあるように感じる。

  • かなり残念な内容。70才近い元外交官が書いたもので、文章は読ませる気が薄いし、情報は古いのか深みが無いし。
    でもアサド政権が父子とも比較的まともな政権で、現在のような内戦に陥ったのは米国や周辺諸国による火遊びのような陰謀の結果というのはその通りで、元大使として義憤に駆られるのはよく分かる。

  • 世界はプロパガンダ合戦だということがわかった。

  • シリアについて理解出来る新書だが、元大使でやや文章作成能力と、論理的思考能力の学術的基盤の面で弱さがあるのか、青山著『混迷するシリア』のように読後に得られる情報は少ない。

    問題点は、
    1)情報が羅列されており整理されていない
    2)論理的説得力がなく、論拠も不明確
    3)やや感情的に読み取れる表現が多い
    4)文意が掴めない箇所、主語や熟語、修飾語の関係がいまいち掴みづらい箇所が多い

    などなど

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