辞書をよむ (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582857603

感想・レビュー・書評

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  • 平安時代以降の辞書を主に枠組みから分類し、平安時代に編まれた「和名類聚抄」の影響を中心に、連鎖する辞書の歴史を見る。

  • 三葛館新書 813||KO

    日本語辞書の歴史をコンパクトではあるが丁寧に解説している本書。辞書には歴史があり、時代の言語文化を映す鏡であることが書かれています。
    ものごとを深く考えるとき、特に研究を行うときなど、言葉の使い方、すなわち、用語の定義を押さえておくことが肝要ですが、そのためのツールとなる辞書について知ることもとても有意義なことと思います。
    本書を読む人のそれぞれの感性によって、さらに、辞書そのもの、日本語と他言語との関係、日本の歴史・文化、言葉そのものなど、興味の対象が多方面に広がっていくでしょう。

    目次-----------------------------------------
    はじめに
    序章 辞書を概観する
    第一章 現代の国語辞書
     1 『広辞苑』
     2 小型辞書
    第二章 『日本国語大辞典』
    第三章 明治時代の辞書
    第四章 古辞書の初めに位置する『和名類聚抄』
    第五章 平安時代~室町時代に編まれた辞書
     1 和訓を類聚=改編本系『類聚名義抄』
     2 和訓を軸にイロハ順に配列=『色葉字類抄』
     3 室町期の文字生活を凝縮=『節用集』
     4 話しことばを載せる=『日葡辞書』
    第六章 江戸時代に編まれた辞書
     1 印刷された辞書=節用集
     2 見出し項目が仮名になった=『和訓栞』
     3 いろは順の雅語の用例集=『雅言集覧』
     4 五十音横列配列の俗語優先辞書=『俚言集覧』
    終章 辞書をよむ
    あとがき
    ---------------------------------------------
    (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=80203

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著者プロフィール

1958年、鎌倉市に生まれる。早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部教授。専攻は日本語学。
著書に、『仮名表記論攷』(清文堂出版、2001年、第三十回金田一京助博士記念賞受賞)、『文献から読み解く日本語の歴史』(笠間書院、2005年)、『消された漱石』(笠間書院、2008年)、『文献日本語学』(港の人、2009年)、『振仮名の歴史』(集英社新書、2009年)、『大山祇神社連歌の国語学的研究』(清文堂出版、2009年)、『日本語学講座』(清文堂出版、全10巻、2010-2015年)、『漢語辞書論攷』(港の人、2011年)、『ボール表紙本と明治の日本語』(港の人、2012年)、『百年前の日本語』(岩波新書、2012年)、『正書法のない日本語[そうだったんだ!日本語]』(岩波書店、2013年)、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2013年)、『常識では読めない漢字』(すばる舎、2013年)、『『言海』と明治の日本語』(港の人、2013年)、『辞書からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2014年)、『辞書をよむ』(平凡社新書、2014年)、『かなづかいの歴史』(中公新書、2014年)、『日本語のミッシング・リンク』(新潮選書、2014年)、『日本語の近代』(ちくま新書、2014年)、『日本語の考古学』(岩波新書、2014年)、『「言海」を読む』(角川選書、2014年)、『図説日本語の歴史[ふくろうの本]』(河出書房新社、2015年)、『戦国の日本語』(河出ブックス、2015年)、『超明解!国語辞典』(文春新書、2015年)、『盗作の言語学』(集英社新書、2015年)、『常用漢字の歴史』(中公新書、2015年)、『仮名遣書論攷』(和泉書院、2016年)、『漢和辞典の謎』(光文社新書、2016年)、『リメイクの日本文学史』(平凡社新書、2016年)、『ことばあそびの歴史』(河出ブックス、2016年)、『学校では教えてくれないゆかいな日本語[14歳の世渡り術]』(河出書房新社、2016年)、『北原白秋』(岩波新書、2017年)などがある。

「2017年 『かなづかい研究の軌跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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