- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582857603
感想・レビュー・書評
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平安時代以降の辞書を主に枠組みから分類し、平安時代に編まれた「和名類聚抄」の影響を中心に、連鎖する辞書の歴史を見る。
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三葛館新書 813||KO
日本語辞書の歴史をコンパクトではあるが丁寧に解説している本書。辞書には歴史があり、時代の言語文化を映す鏡であることが書かれています。
ものごとを深く考えるとき、特に研究を行うときなど、言葉の使い方、すなわち、用語の定義を押さえておくことが肝要ですが、そのためのツールとなる辞書について知ることもとても有意義なことと思います。
本書を読む人のそれぞれの感性によって、さらに、辞書そのもの、日本語と他言語との関係、日本の歴史・文化、言葉そのものなど、興味の対象が多方面に広がっていくでしょう。
目次-----------------------------------------
はじめに
序章 辞書を概観する
第一章 現代の国語辞書
1 『広辞苑』
2 小型辞書
第二章 『日本国語大辞典』
第三章 明治時代の辞書
第四章 古辞書の初めに位置する『和名類聚抄』
第五章 平安時代~室町時代に編まれた辞書
1 和訓を類聚=改編本系『類聚名義抄』
2 和訓を軸にイロハ順に配列=『色葉字類抄』
3 室町期の文字生活を凝縮=『節用集』
4 話しことばを載せる=『日葡辞書』
第六章 江戸時代に編まれた辞書
1 印刷された辞書=節用集
2 見出し項目が仮名になった=『和訓栞』
3 いろは順の雅語の用例集=『雅言集覧』
4 五十音横列配列の俗語優先辞書=『俚言集覧』
終章 辞書をよむ
あとがき
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(もも)
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