地球はもう温暖化していない: 科学と政治の大転換へ (平凡社新書)

著者 : 深井有
  • 平凡社 (2015年10月17日発売)
3.69
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  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582857917

地球はもう温暖化していない: 科学と政治の大転換へ (平凡社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 衛星や気球のデータでは、最近100年の気温の変化は0.7°cである。海面上昇も100年で20cmである。いずれもほぼ安定していて、1998年からは温度上昇は頭打ちになり、太陽活動が弱まることによってこれからは気温が下がるかもしれない。そんなときに日本は毎年温暖化対策に4兆円も使っていて、CO2排出削減政策がGDPを年間1〜2%、金額にして5〜10兆円も押し下げているので、一世帯あたり20万円もの損失になるのだ。温暖化対策などしないで、寒冷化に向けてエネルギーと食糧の自給ができるようにすべきであるのに、日本は温暖化狂想曲に踊らされている。日本の気象学者はもう研究費目当ての温暖化ムラの住人しかいなくなってしまった。
    水蒸気の温室効果は非常に高く、正のフィードバックによって温暖化を加速させると思われていたが、衛星や気球によるデータで、正のフィードバックがほとんどないことがわかった。IPCCは雲も正のフィードバックがあると主張していたが、宇宙線の研究によりむしろ負のフィードバックがあるとわかった。
    よくある温暖化の被害にも間違いが多い。ツバルやモルディブはサンゴ礁の島である。サンゴは海面近くで増殖し、やがて死滅し、波や風に運ばれて白い砂となって堆積する。こうしてサンゴ礁は氷河期以来100mの海面上昇を追いかけてきたのだ。南太平洋のフナフチ諸島の調査によると、過去100年で7.3%増加していた。サンゴ礁は海水準変化に対しては大きな適応力を持っているのだ。
    キリマンジャロの万年雪が温暖化によって溶けたという説もあるが、明らかに誤りである。6000mの高地は常に氷点下なので雪氷は溶けようがなく、湿度が下がったため蒸発(昇華)したのだ。実際、残された氷の尖った形状は 氷が昇華して消えていったことを示している。
    日本では2008年以来、地球温暖化を中学・高校で教育するよう文科省の学習指導要領で定められた。義務教育で生徒全員にCO2の温暖化を教え込んでいるのは問題である。学問的に評価が定まってない事柄について一面的な見方を教え込むことは根本的な誤りである。
    気候変動枠組条約は温暖化対策を口実に世界の富の再配分を図る国連政策の一環であるという説もあり、多分その側面もあるだろうが、援助はあくまでも理にかなった形で行うべきもので、科学の仮面を被った政治、科学者の仮面を被った御用学者たちの手に委ねるべきことではない。

  • 地球はもう温暖化していない 科学と政治の大転換へ
    深井有
    平凡社新書
    出版年月2015/10
    ISBN9784582857917
    「いまだ広く信奉されるCO2地球温暖化原因説。だが太陽は寒冷化へのシグナルを発している。日本の行動指針を物理学者が緊急提言!」

  •  
    ── 深井 有《地球はもう温暖化していない: 科学と政治の大転換へ
    20151017 平凡社新書》20151115 初刷1刷
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4582857914
     
     Fukai, Makoto 金属物理学 1937‥‥ ‥‥ /中央大学名誉教授
     
    (20170726)
     

  • 1. 地球温暖化にCO2が影響しないと言っているのではなく、太陽の活動量が減少するから、これから寒くなる。しかしCO2の温暖化効果による相殺もあるから、それほど気温は変わらない。事実、既に温暖化は止まっている。
    2. 大都市圏ではヒートアイランド現象を体感するのでCO2による温暖化を信じやすい。
    3. CO2有害なものではなく、その増加自体を問題視する必要はない。
    4. 「CO2増加による温暖化」防止は政治的に歪められた主張であり科学的でない。これに無駄金を費やすべきでない。
    5. 英語が苦手な日本人は真の情報に接し難い。

  • IPCCのメールスキャンダルは既知だが、欧米各国の意欲低下は本邦で余り報じられておらず、意外な感がある。

    一方でCOP21/パリ協定は発効し、CO2削減は義務となった。

    著者を始めとする科学者が主張する太陽活動原因説は、太陽の圧倒的なエネルギーを考えれば説得力があるし、過去のデータでも確認できる点で、CO2原因説より納得できる。

    一方でCO2の温室効果も無視はできないが、そもそも地表温度の測定方法すら合意されておらず、温暖化した場合の功罪も不明な中で規制だけ先行するのはやはりおかしい。

  • 反温暖化本と紹介されて読んだ。めんどくさくて途中でイヤになったが 挫折しないでよかった。
    長期的に見て地球の気温の変化は太陽の活動の影響によるもの

    温暖化とヒートアイランドの話を混同して議論しすぎ

    日本がCO2による温暖化にコンシャスなのは どちらかというと ヒートアイランドの影響を感じやすいから。日本人のうち都市に住んでいる人の比率は高い。

    欧州も米国もCO2による温暖化への関心は低い。

    学説が政治に利用されている例。

    京都議定書から 排出権も含め日本に削減義務が押し付けられてる。それをメディアが後押ししてCO2による温暖化もガラバゴス化した意識。

    欧州は2009年からCO2温暖化に懐疑的に転換。
    クライメイト事件。

    CO2排出権で なぜ金儲けができるのか。排出権取引で?規制による新技術の開発は どこかの国が儲かるのか?

    でもでは 排出規制はなぜ欧州のほうが厳しいんだろう?

    真鍋淑郎

  • 理性的であろうとすれば常識を疑うことは重要です。盲目的に信じ込んでしまえば何も変わりません。この活動は誰の利益になるのか、この話で誰が儲かっているのか。フロンガス対策があれほど全世界的に急速に進んだのに対して、二酸化炭素対策が遅々として進まない理由を考えてみる必要があります。
    平均気温が変わったのか、今でもあがり続けているのか、それが人為的なものなのか、二酸化炭素濃度が上昇したためなのか。「ツバルが沈みそうだからCO2は良くない」とかそういう話ではないと思います。

  • 学問的に、極めて説得力のある論。CO2主因の温暖化論は、完全に破綻した。

  • <要旨>
    1. 長期的に見ると、地球の平均気温は変動を繰り返してきた。

    2.小氷河期以後300年間、気温は上昇してきたが、1998年以降頭打ちになっている。

    3. 近年、気候変動と太陽活動との相関は、太陽磁場が宇宙線量の増減をもたらすことから起こっている。宇宙線の増減に応じて低層雲量が増減し、その結果、気温の下降・上昇を招く。

    6. 足許、太陽は長期間に渡った活動期を終了したため、気温の低下をもたらす蓋然性が高い。

    7. 今後数十年間は、二酸化炭素増加によりその一部が打ち消されるものの、全体として寒冷化に進んでいくと予想される。

    8. 大気中の二酸化炭素は、植物の育成を促成するというポジティブ要因がある一方で、人間環境にとってネガティブな要因は特にない。

    9. 炭素資源を後世に遺すことこそ以後の課題である。炭素資源の代替となる資源としては、水素エネルギーおよび藻類バイオマスエネルギーが考えられるが、後者に取り組むことが喫緊の課題である。

  • 地球温暖化の原因が二酸化炭素であるという説が破綻していることはある程度理解していたが,本書では太陽活動の影響を考慮するべきだと述べている.宇宙線量と低層雲の相関から,低温化が予測される由.京都議定書に隠された問題の洗い出しも楽しく読めた.二酸化炭素の排出削減に無駄な金を使うことは即刻やめるべきだ.

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