日本会議の正体 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858181

感想・レビュー・書評

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  • 日本会議は突如発生した組織ではない。
    右派勢力へのアンチテーゼが消滅したから次第に勢いを増してきたのだ。
    日本会議とは戦後日本の民主主義体制を死滅に追い込みかねない悪性ウイルスのようなものではないか。
    このままいけば、近代民主主義の原則すら死滅しまいかねない。

    この青木氏の最後のまとめがよかった。

  • 大前提、過去世代の過ちをラーニングできるから次世代の方が常に頭いいと思ってるのだけど、カルト宗教はその学びを止める呪いだなと思った。政権中枢のほとんどがこのカルトということに目眩を覚えつつも、他国も似たようなもんなので、人間って愚かだなと思った。

  • 陰謀史観に与するわけではないが、現在の日本の政治に日本会議が大きな影響力を行使しているのは、どうやらまちがいがなさそうだ。問題は、権力を行使できる立場にいる人物なり政党なりが、その影響下にあることなのだ。
    この国にとって取り返しのつかないことになる前に、なんとかしなければならないと思うが、まずはこういう実態があるということを知ることから始める必要があるだろう。

  • なぜ2017年にこの本を手にしたのか?ニュースで取り上げられることが多かったからだろうか。当時の感想をみると、首相には厳重な憲法尊重・擁護義務が課せられているのだから海外からみたら極右といわれるだろうなあというようなことが書いてある。
    「意見をもつ」ということがどれだけ難しいことか、そんなことを考えさせられる。

  • ジャーナリストの視点から、多くの関係者たちへのインタビューをおこない、日本会議の実態を明らかにしている本です。

    生長の家や神社本庁など宗教団体とのつながりについて、客観的な事実をていねいに追っかけており、むろんところどころに著者の立場からコメントが差しはさまれてはいますが、全体的に冷静な筆致でレポートをおこなっています。

    結論としては、日本会議の現実的な影響力にかんしては、一部の危機を扇動するような発言からは、著者は距離を置いているように思います。一方で、日本会議の中核的なメンバーたちの地道な草の根の活動が着実に結果をつくってきたことを押さえつつも、じっさいの政治をどの程度動かしてきたかという点については、彼らが政権を牛耳っているというよりも、両者の価値観がたがいに共振しあうようになったことで、結果として日本会議が巨大な存在に見えているのではないかと述べています。

    ただそうだとすれば、政権とのつながりよりも、彼らの活動を動かしている心性のほうにもうすこし踏み込んで、その中身を解きほぐしてほしかったという気もします。

  • ネットなどの情報から、日本会議という大きな組織が、阿倍政権に密接に関わっているようだと知り、読んでみた。

    非常によく整理されていて、事実と関係者の発言は、著者の考えとは切り離して、正確に伝えるよう努めていて、日本会議について理解を深めることができた。但し、このようなテーマなので、何を取り上げて、どんな構成で伝えるかによって、伝わるものを変えることができるのも確か。著者の背景や立場を知る必要もあると感じた。

  • 日本会議のメンバーが内閣に多数いることはわかったが、愛国主義的な教育や、自虐史観を終わらせることや、天皇を敬うという、真っ当な考えを持った日本会議の何が問題なのかが、そもそもわからない。
    こういう本を書くエネルギーがあるなら、
    もっと他に掘り下げることありそうだけど。
    関西生コンの件とか。

  • 「宗教というのは本来、人の病を治したり、精神の安定を求めるものだけれど、いまは日本そのものが危篤なんだ、日本が危ないんだと。だから宗教者は立ち上がり、国会にわれわれの代表を送って共産革命を阻止しなければならない。(‪⋯‬)それと同時に、創価学会への恐怖心も大きかったと思います」(p.69)

  • 「日本会議の研究」読了後、本書「日本会議の正体」を読んだ。似たような内容だが、本書「正体」の方が読みやすい。宗教団体の集まりがベースの日本会議が、復古調保守の草の根運動を浸透させてきていることが分かる。胡散臭い人たちが政権の中枢に入り込んでいるのが不気味である。

  • 安倍政権の政策決定に大きな影響を及ぼしている日本会議は、極右の超国家的思想を持つ組織であり、しかもそれは宗教の力を使って動員や勧誘を行っている。それは諸外国のメディアが警鐘を鳴らすような危険な状況だと著者は訴える。
    事務局長の椛島が音頭をとるその運動は、元号法制定運動の成功パターンをくりかえしてるという。フロント組織を立ち上げ、全国にキャラバン隊を送り、署名を集める。その動員力と資金力は主に神社本庁に頼っている。勧誘の熱心さ、しつこさは、生長の家(谷口原理主義)の宗教心に基づいていると。
    実質的に宗教パワーが日本の政治を動かしているのではないか。もちろんこれはきわめて危険である。しかし多くの保守政治家にはそういう危機感がなく、ふんわりととりこまれてしまっているというのが実情。このまま椛島の思う方向に日本が進んでいくとしたらなんと恐ろしいことだろうか。

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著者プロフィール

1966年生まれ。著書『日本会議の正体』『安倍三代』『抵抗の拠点から』など多数

「2020年 『時代の抵抗者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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