日本会議の正体 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858181

感想・レビュー・書評

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  • 新聞も読まない、ニュースも見ないのに、最近、よく耳にする「日本会議」。
    関連書籍がたくさん出ていたので、とりあえず一番新しいものを一冊手にしてみました。

    それにしても「政治」と「宗教」の関係は、古今東西のネタなのでしょうかね。笑

  • 中1の時に五島勉『ノストラダムスの大予言』を読んで以来の衝撃だ。
    いや、空から降ってくるとかいう「恐怖の大王」よりも、東京青葉台に実在する椛島事務総長の方が、オレはよっぽど怖いゾ!

  • 2016年10月読了。

    著者が「朝生」に出演していて、この問題周辺(天皇の生前退位問題etc)に関する考え方やスタンスに興味を持ったので著書を読んでみた。以前間から関心のある分野、というよりはそろそろ読んで知識を得ておく必要があるなと思っていた。

    245ページ「エスノセントリズム=自民族優越主義。天皇中心主義。国民主権の否定。過剰なまでの国家重視と人権の軽視。政教分離の否定。神社は宗教ではない。」

    選挙の直前になって候補者の背景を確認するのではなく、日ごろから政治家の背景(特に誰がケツ持ちなのか)には充分に注意したい。

  • まあまあか

  • 稲田朋美のインタビューと解釈改憲で憲法改正への意欲低下があるというところが興味深かった。

  • 生長の家が源。左派学生運動の対抗組織として活躍した人々が現在の日本会議の中枢。安倍総理は彼らをブレーンとする中で変容。

  • 16/07/19。

  • 【内容紹介】
     安倍政権とも密接な関係をもち、憲法改正などを掲げて政治運動を展開する、日本最大の草の根右派組織「日本会議」。虚実入り混じって伝えられる、その正体とは。関係者の証言を軸に、その成り立ちと足跡、活動の現状、今後の行方を余すことなく描く。 反骨のジャーナリストがその実像を炙り出す、決定版ルポルタージュ。
    http://www.heibonsha.co.jp/book/b226838.html


    【目次】
    目次 

    プロローグ
    外国メディアはどう報じてきたか/日本メディアの追随

    第1章 日本会議の現在 
    右派人士を網羅した「国民会議」/“宗教右派”が結集した「守る会」/「国民運動」を支える基盤として/「最大の敵」の喪失と“原点回帰”/現実政治への影響/資金面は誰が支えているか/個別のテーマごとにフロント団体/宗教団体が下支え/「地方から都市へ」/日本会議の“理論的頭脳”/内部資料による国会議員懇談会の現況/地方議会への浸透/「安倍さんにとっては、ありがたい存在」

    第2章 “もうひとつの学生運動”と生長の家──源流 
    事務総長・椛島有三の原点/右派学生の蠢動/全国学協初代委員長・鈴木邦男の証言/創価学会へのライバル意識と危機感/「日本会議の大元は生長の家」/谷口雅春の才覚と手腕/「『天皇国日本』は世界最大の文化的創作」/政界の“谷口雅春信奉者”たち/生長の家政治連合/生長の家の「政治との断絶宣言」/現総裁の「侵略戦争論」と路線変更/日本会議の実務部隊/「自民党ができないことをやってくれている」/日学同第3代委員長から見た日本会議/「楯の会」1期生の証言/根底にある「宗教心」

    第3章 くすぶる戦前への回帰願望──日本会議と神道 
    戦後体制への憤懣/日本会議内部での神社本庁の役割/神社界に流れる通奏低音/神社本庁の動員力、資金力/憲法改正「1000万人署名」の実態/「自民党に限らない改憲派を糾合したい」/「社会が乱れているのは、信仰心のなさ」/「運動がやりやすくなった」

    第4章 “草の根運動”の軌跡 
    最初の成功体験/「下から」の運動と「上から」の政治力/自民党を「正しき軌道に導く戦い」/47都道府県に“キャラバン隊”/できあがった運動形態/「自民党の変質を憂う」/伝統にもとづく皇室行事を/「新憲法研究会」を組織/「謝罪病をいかに治療するか」/「伝統的家族観」に拘泥/国旗国歌法の可決で万歳三唱/靖国をめぐる動き/渦を巻く教育基本法への憤懣/「教育基本法改正は憲法改正の前哨戦」/「阻止・反対の運動」からの転換/戦後体制の元凶の打破へ

    第5章 安倍政権との共振、その実相 
    蓄積してきた手法と組織を総動員/改憲へ向けて押される最後のスイッチ/「歴史的事件が起きている」/“右派政界の次期エース”稲田朋美の証言/「濃密な関係は全然ありません」/憲法改正問題の根本/日本会議の存在は大きいのか/右派勢力へのアンチテーゼの消滅/そして、日本会議の正体とは

    あとがき 
    参考文献・資料一覧 
    関連年表 

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著者プロフィール

1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。慶應義塾大学卒業後、共同通信に入社。社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、2006年に退社しフリーに。テレビ・ラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『絞首刑』(講談社文庫)、『トラオ―徳田虎雄 不随の病院王―』(小学館文庫)、『増補版 国策捜査―暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『誘蛾灯―鳥取連続不審死事件―』『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)、『青木理の抵抗の視線』(トランスビュー)などがある。

「2015年 『ルポ 国家権力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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