新書833パニック経済 (平凡社新書 833)

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858334

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685076

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    理系の手法で、経済問題の考え方に持ち込んでいる
    国民目線での科学的経済論

    33預金には利息が付くから、世の中のお金は増え続けている→✕お金の移動だけ

  • 貯蓄は美徳か?貯蓄率が小さいほど乗数効果が高い。貯蓄のパラドックス。
    所得減税は乗数効果が小さい。公共事業は高い=公共事業は無駄遣いが激しい。

    GDPの6割以上が国を経由する。

    旧大阪ワールドトレードセンターは買い取られて大阪府咲洲庁舎になった。京都のわたしの仕事館。役所仕事の典型。甘すぎる収支予測、高い維持費。

    ジェームズワットの蒸気機関には遠心制御装置がついていた。摩擦係数が低下するにつれて挙動が不安定になる。カオス的現象。制度を上げるとハンチング現象が起きる。

    ルソーの物価指数=1800年代のイギリスの良いデフレを表す。国債残高の減少、GDPの成長、金本位制による財政規律、海外からの輸入物価安、マネーサプライ増加にもかかわらず物価は上昇しない。株価は横ばい。

    レーガン政権のときフリードマンの「選択の自由」が売れた。「資本主義と自由」には政府が手を引くべき14政策が列挙されている。

    大都市の人口分布は人口と順位の両対数グラフを摂ると直線になる。=ブラックスワン型=正規分布よりすそ野が広い。
    プラックスワン現象は月のクレーターの分布についても成り立つ。べき乗法則。

    永久債を発行して国債と取り換えれば解決するが財政規律が緩むことが心配。

  • 理系の学者が経済書?と思いつつ本書を読んでみたがなるほど一定の説得力はある。
    アベノミクスも6年を経過しリフレ派の主張も色褪せた現在において、有効そうな強力な反論は既存の経済学者からは一向に聞こえてこない。
    とするならば本書のような異分野からのとんがった経済論も一読の価値はあると思った。

    2018年3月22日

  • 経済も政治も、嫌なことは見ないで前を向いてやれ! という精神論が幅を効かしやすい。それでうまくやってきた、という勝ち抜け組の成功体験が、その他の人々にも呪いとしてかかっていく。
    この本のようにペシミスティックであっても、そうなる可能性を支える理論も、また存在する。今、起こっている現象は、相対化してみる習慣をつけなくては。

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著者プロフィール

国際情報学研究所理事長

「2018年 『大人のIQクイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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