- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582858495
感想・レビュー・書評
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ハリウッド映画の歴史を10年区分で解説する。まず、ハリウッド誕生以前の話、つまり、映画そのものについて本書は解説する。映画の起源は、明確なものはないが、映画に必要な2つの要素、すなわち光学装置と投影文化が合わさったものだと定義すると、19世紀の終わりに誕生したと考えられる。その後、ハリウッドの歴史を見ていくが、外的要因と内的要因によって、ハリウッドの特質が変遷することがわかる。前者は、第1次、2次大戦の影響、後者は独占禁止法やレッド・パージなどと、映画はその時の時代背景と密接に関係する。これらにより、勢いを増したり、時には衰退することもあったが、ハリウッド映画は人々の夢を作る、ということは今でも一貫している。
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有益な入門書なんだけれども、導入の能書きが長いかな。専門家の目を気にしすぎて、説明が遠回りしている。そこらはもっと簡略化するか別項におしこめて、まずは本論をぐいぐいと進めてほしいところ。
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映画のタイトルが、たくさん出てくるが、その映画の写真がないので、映画にあまり詳しくない人がこの本を読んでも、イメージが湧かず、良くわからないのではないだろうか。
私は映画を何千本と観ているので、本書に出てくるタイトルの8割方は観ているし、観ていなくてもタイトルは知っているが、それでも全体を通して面白味がない本だった。
内容は、ハリウッド映画を、作る人/売る人/観る人の3つの視点で観て、歴史を追うものだが、文章は表現が回りくどく、歯切れが悪いし、淡々と書き連ねているだけで、リズム感がない。
“大学で教科書として採用されている”と、あとがきに書いてあったが、確かに教科書的な作りである。教科書としてなら、良い本と言えるのかもしれないが、一般の映画ファンにはお勧めしにくい。
また、映画を語る上で欠くことのできない、映画音楽について、全くと言っていいほど触れていないのも大きなマイナス点である。本文中で、ヒッチコックの映画には何度も言及しているが、バーナード・ハーマンの名前も出てこない。あの「サイコ」の有名なシャワーシーンでも、ハーマンの音楽がなければ、緊迫感が半減するどころか皆無にもなりかねない。実は、ナイフで突き刺すカットがないのにもかかわらず、あれほどまでの恐怖を演出しているのは、音楽の力によるものである。
映画の通史を描いた類書では、写真が豊富な「世界シネマ大事典」がお勧めである。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685062 -
東2法経図・6F指定:778.25A/Ki69h/Takehara
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ハリウッドの歴史について流れが多少わかった
なんかちょっと読みづらかったけど
映画論っていいなと若干思う -
簡潔に纏まっている
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2000.08.15