新書874「ネコ型」人間の時代 (平凡社新書 874)

著者 :
  • 平凡社
3.35
  • (1)
  • (7)
  • (11)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 97
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858747

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本はネコ型社会になるべき!
    猫と暮らしだしてから私の世界は変わりました。今までと違う視点で今を見直すことは必要ですね。

  • 研修で紹介されて手に取りました。
    ちょうど、人を育てることに悩んでいて、イヌ型で管理を考えていたのですが、ネコ型の考えを知って、やってみようと思いました。
    私はネコを飼っています。イヌよりネコの方が関わりやすいです。私の性格的な特性もあるので、人と接するのはネコ型の方が相性がいいのかもしれません。

  • 「ネコ転」
    というタイトルのほうが良かったのでは?笑
    くどいくらいの「ネコ型」説明でしたが、
    とても納得できました。
    でもなあ…
    この本にも書かれているとおり、
    かけ声だけで、
    ホントは組織はイヌ型を求めている、
    ような気がするもんなあ…

  • ふむ

  • 第1章 人を「イヌ扱い」してきた学校・会社の罪
    (1)組み体操で良心は育たない
    なぜ、だれも助けないのか/裏切られた「親切な日本人」という信頼/親が危篤でも帰れない社員/「イヌ型」忠誠の行く末
    (2)優等生が危ない!
    素直なよい子が急に……/「自分を出せない」若者たち/人にも「権勢症候群」?/部活が運動嫌いをつくる/競技力にも悪影響を及ぼす恐れ
    (3)精巧な調教装置
    「イヌ扱い」を続けてきた理由とは/「イヌ型」人事管理の五点セット/制度に過剰適応した「イヌ型」の人材/クセはなかなか直らない
    第2章 「ネコ転」で別人に変わる
    (1)「パートのおばちゃん」がいると新人が辞めない
    アニマル・セラピーはなぜ効くのか?/再犯者がゼロになった少年院/メンティーよりメンターが育つ現実/「パートのおばちゃん」と新入社員との関係/かつては職場に「斜めの関係」があった
    (2)監督が投げ出したとたん、連戦連勝!
    最弱チームが連戦連勝/極寒の訓練で起きた奇跡/開き直って「楽しい」に徹したら業績がV字回復/強制をやめたら参加者が増えた/「ネコ型」への転換で最高峰に/選手の自主性尊重で箱根駅伝四連覇/「夢が実現できる」と確信させる名監督/いかに「夢」を「確信」に変えさせるか/「ネコ転」はこうして起きた/「やればできる」の好循環
    第3章 いよいよ「ネコ型」人間の時代に
    (1)AI時代は「ネコ型」の天下
    「受身のほうがトク」と考える若者たち/「出る杭」を伸ばしはじめた企業/背景にある情報化・ソフト化の大波、そしてAI(人工知能)/直感こそAIに勝る/直感の正体
    (2)すべてを「遊び」に
    遊び感覚で潜在能力が一〇〇パーセント発揮される/創造は「遊び」である/やがて「遊び」だけが残る
    (3)「ネコ型」チームこそ最強
    「ネコ型」チームワークが主流に/「ネコ型」集団は危機に強い/ネコはリーダーを育てる
    (4)野良ネコに学ぶ現代の処世術
    多元的帰属で自由を確保/選択肢があれば立場が有利に/副業もリスク分散の手段/「ネコ型」人間が好かれる理由/「ネコ型」は嫌われても、あまり憎まれない/「ネコ型」社会は住みやすい/若者は「隠れネコ」
    第4章 人をみたら「ネコ」だと思え
    (1)「ネコ型」人間の育てかた
    イエスマンに育てない/幼稚園でも自己選択させるフランス/ドイツでは一〇歳で進路選択/自己選択が意欲と責任感を育む/「辞める」ことを前提にしたら人材が定着した会社/自発性を育てる工夫/テーマを与えて自主学習/クラス全員でほめ合う小学生/保育園児をもてなす取り組みで成績もアップ/自分の夢をみつける合宿
    やはり、技は「盗む」(?)もの/教師、上司はサポーター
    (2)「ネコ力」を引き出すには/努力の先に何があるのかを示す/自然に親しむことが大切なわけ/「承認」で挑戦意欲をかき立てる
    (3)意図せぬ「イヌ扱い」を防ぐには
    「自立型社員の育成」はなぜ失敗するのか?/自分だけ「ネコ」になってはいけない/思い入れを捨てよう/本音を出すと気持ちが通じる/自分のことに専念する
    第5章 京都に学ぶ「ネコ型」社会のつくりかた
    (1)「遊び」から価値を生み出す京都人
    「イヌ型」社会のなかの「ネコ型」社会/京都の強みは「遊び」にある
    (2)「ネコ型」社会を築いた京都人の智恵
    なぜ日本は「イヌ型」社会になったのか?/原因は「ゼロサム」構造にある/閉鎖的だが革新的な街/「庶民的個人主義」の風土/「よそさん」には深い関わりを免除/「分化」すれば共存できる/だれにも「なわばり」が必要だ/「なわばり」をつくれば積極的になれる

  • いわゆる指示待ち人間的な「イヌ型人間」ではなく、型にはまらない「ネコ型人間」が今後の社会では重要になってくる、という内容でした。
    子どもは大人の言うことを聞いていると褒められる、ということを経験してきてるのでイヌ型人間になるのも仕方ないですね。

    重要というよりはイヌ型人間は社会から淘汰されるだろうといった感じです。
    実例を要所に上げてるのでわかりやすいです。

  • 一読の価値あり。
    承認欲求の呪縛の著者がこんな本も書いているなんて。あっという間に書いたのかもしれないけどよくこのテーマで1冊の本に仕上がったなと思ってしまう。日本は学校教育も会社もイヌ型。フランスでは幼稚園の頃から自主性を重んじるネコ型。英語教育を受けるかどうかも自分で選択でき、子供は自分で選んだものに生き生きと取り組む。「ヒトを見たらネコと思え」など切り口も面白いが、著者が単純に、飼っているネコに敬服しているのがほほえましい。

  • 【電子ブックへのリンク先】

    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/muroran-it/bookdetail/p/KP00014739

    ※学外から利用する場合は、学認でログインしてください。キャンパスIDでログインできます。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

同志社大学政策学部教授

「2022年 『何もしないほうが得な日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太田肇の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×