新書874「ネコ型」人間の時代 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 52
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582858747

感想・レビュー・書評

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  • 一読の価値あり。
    承認欲求の呪縛の著者がこんな本も書いているなんて。あっという間に書いたのかもしれないけどよくこのテーマで1冊の本に仕上がったなと思ってしまう。日本は学校教育も会社もイヌ型。フランスでは幼稚園の頃から自主性を重んじるネコ型。英語教育を受けるかどうかも自分で選択でき、子供は自分で選んだものに生き生きと取り組む。「ヒトを見たらネコと思え」など切り口も面白いが、著者が単純に、飼っているネコに敬服しているのがほほえましい。

  • 【電子ブックへのリンク先】

    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/muroran-it/bookdetail/p/KP00014739

    ※学外から利用する場合は、学認でログインしてください。キャンパスIDでログインできます。

  • 【資料ID】 97180021
    【請求記号】 361.6/O
    【配置場所】 文庫・新書

     「ネコ型」から連想するキーワードは自由、マイペース、個人主義・・・など
    一方「イヌ型」では主従関係、忠誠心、受け身・・・というところでしょうか。
    これからは「ネコ型」人間こそ天下をとると筆者は説きます。単純に2分化できない
    と思いますが、人間は「ネコ」の生き方に学ぶことはたくさんありそうです!

  • 指示待ち人間ではなく、自発的に動ける人を育てようという趣旨の本(「なろう」ではないと思う)。
    それにしても、日本人はボランティアをやりたがらない人が多いらしい。何か自分にたいしてメリットを感じられないとやらない人が多いのだとか(大学生の場合、単位がもらえる)。自分の場合、行動力がないからできないと思ってたけど、全体的にやりたいと思う人がそもそも少ないのか。
    それにしても、少年院ってこの本を読んだだけではかなり閉鎖的な印象をうけた。私語禁止らしい。アメリカの少年院では、少年たちが捨てられた犬の世話をして飼い主を見つけるとりくみをしていているところがあるらしく、この取り組みをしているところは再犯者は一人もいないらしい。動物とのふれあいって大事なんだなぁ。自分はペットって飼ったことないからよく分からないのだけど(正直、飼いたいとも思わない)。
    本書の中には、高校生の勉強の態度を日本・米国・中国・韓国で比較したグラフが載っていたのだけれども、日本と他の国が結構違っていて驚いた。本当、日本だけが受け身なんだなという印象。

  • 餌やご褒美で釣る方法は
    もう古いってことですね。
    遊び=楽 というより
    遊びと思えるなら 楽になるってこと
    ネコを見てると しみじみそう思います・・・

  •  人間のタイプを「イヌ型」と「ネコ型」に分類し、その社会的な行動性を述べたものである。一見すると占いのような安易な感じが漂う分類法だが、読み進めるうちに本気で書かれているものであることが分かる。
     イヌ型人間の形成する社会というのは中根千枝氏のいうタテ社会と類似する点が多い。一人もしくは一つの集団に集中して忠誠をつくすことで関係性が保たれるものであり、閉鎖的保守的な雰囲気が形成されやすい。
     対してネコ型というのは組織の中での序列を重視せず、個々人がスペシャリストとして対等に関わることを志向する人のタイプと述べる。適度な関わりを多数ともつことで社会性を確保するというものである。
     AIのような高度な技術が生まれても代替されないのは、非連続的で直感的な人と人とのつながりであるから、ネコ型人間のほうがこれからの社会に対応できるという。
     親しみやすい分類法や大胆な分析の方法が本書の面白さだ。多少強引な感じもするのだが、それは書き手もネコ型を目指しているからだろうか。

  • 雪道を歩くふとましいネコの写真(後に岩合氏の手によるものと知る)の帯が目に留まり、
    自分の会社でも、やれAIだのRPAだのという機運が非常に高まっており、”これからの私たちの仕事はどうなっていくんだろう”と思っていた矢先だったので、
    購入してみました。

    以下、印象的だったところ。
    ・メンター制度の副産物。「メンター自身は間違いなく成長した」(p.17)
    ・「彼らはただ自発的、積極的なだけではない。けっして他人に迷惑をかけたり、周囲と軋轢を生んだりしない。(中略)その意味でも彼らは『ネコ型』なのだ」(p.107)
    ・「生産性にしても国際競争力にしても一九九○年代の半ばに日本の地位が急落し、その後も回復が見られないことである。九○年代半ばといえば『ウィンドウズ95』が発売されるなど、いわゆる『IT革命』が世間を騒がせた時期である。ITの時代にマッチした能力と意欲を引き出す仕組みがいかに欠けていたかを物語っている」(p.109)
    ・「逆に解釈すれば、知識として伝達したり理論として説明したりできないものは、AIなどに代替されにくいということだ。」(p.113)
    ・「直感は知識、情報、理論といったデジタル的な要素に、アナログ的な『+α』の要素が加わったものだといえよう。」(p.114)
    ・遊び・楽しさ→モチベーション(p.118)
    ・「『君子の交わり淡き水の如し』というように、賢明な人ほど適度な距離を置いてつき合うすべを身につけている」(p.145)
    ・「『最大の問題は『管理したい』という欲求を抑える方法を本能的に体得している人が、あまりにも少ないという点なのだ』」(p.203)
    ・「日本はもともと島国で人の流出入がかぎられてきた。そのなかで人々は、食糧も資源も分かち合わなければいけない。このように総量が決まっていて、だれかが得をすると、そのぶんだれかが損をする関係を、差し引きゼロになるという意味で『ゼロサム』という」(p.213)

    なかなか面白かったです。
    いい意味での”ネコ型”になっていかなければならないなと思いました。
    あと、意図せぬ”イヌ扱い”には気をつけないとなーと思いました。
    副題に”AI”と付いている割にはその辺りの話が少なくて、少し残念。まぁ、別にもっとAIを取り上げた本を読んで勉強したいと思います。

  • 従来型(昭和型、カイシャ型)はイヌ型。タテ割、強制、管理。それに対してこれからはネコ型。自由、非強制、干渉しない代わり干渉されない。

    京都人の人柄をネコ型だからと喝破したのはすごい。

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著者プロフィール

1954年兵庫県生まれ。同志社大学政策学部教授。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学経済学博士。専門は個人を尊重する組織の研究。おもな著書に『公務員革命』『ホンネで動かす組織論』『ムダな仕事が多い職場』(以上、ちくま新書)、『がんばると迷惑な人』『個人を幸福にしない日本の組織』(ともに新潮新書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)などがある。

「2018年 『「ネコ型」人間の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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