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- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582944617
感想・レビュー・書評
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木綿以前の原始布の歴史が詰まっている。
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写真がたくさんあるので、見てて楽しい本です。
草や木から糸をとり布にする…今では馴染みのない事柄を教えてくれます。取り上げられているものは以下の通り。
オヒョウ
藤布
科布
葛布
太布
紙布
大麻布
苧麻布
芭蕉布
天蚕
真綿と紬
木綿と茶綿
自家用もあれば、流通用の高級布もある、自然布の多彩さに触れる事ができます。それぞれの布がどういった使われ方をしているのかが、写真で紹介されているので想像が広がります。
草木の布に馴染みのある人だったら、実用書としてもある程度参考になりますが、どちらかといえば自然布の概要をつかむのによい本かなと思います。 -
草木布といわれる木綿(もめん)以前の、原始的な布ができるまで。皮をはぎ、繊維をとり、手で裂いたり、灰汁炊きしたりと、手間隙と重労働をいとわず、何ヶ月もかかってやっとほんの少しの糸を績む(うむ)ことができる。自然の恵みに感謝しながら、祈るような気持ちで、できあがった布は、世代を超えて身に付ける呪札や護符に等しいものだと思う。廃れて失われつつある技術を、安易に残して欲しいとは言えない現実もある。
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