- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584009154
作品紹介・あらすじ
47分間で読めるけど、3時間22分悩む本。天才レゲェ数学者からの〔知〕のホームワーク。
感想・レビュー・書評
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数学的思考と日常生活の接点としては面白い本であると思う。
一つ一つの話題が短いし、取り上げている話題も、
・大相撲の巴戦は数学的に平等なシステム化?
・乱交パーティでコンドームはどこまで節約できるか?
・お見合いでの期待値
などなどの話題を簡潔に、さらにきちんと数学的に説明している。しかし、本書の性格上、それぞれを詳細に説明することをしていない、できないため、掘り下げることもできないので、そこで終わってしまうのが残念である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔、「あの変な数学者(失礼!)・秋山仁の本だ…」と何気なく書店で手に取り、ジャケ買い。
第1章では、大相撲の「巴戦」が平等かどうかを数学的に検証してたんですが、これで引き込まれました。
「すげぇ!数列って、こういう風に使うんや!(笑)」
著者の言うとおり、等比数列の悪夢は蘇ってきましたが、それ以上に「オモシロ!」が上回りました。
集合場所をどこにするか、お見合いにおける決断の法則、偶然の出会いの確率など、日常の問題や有名な問題も収録されています。
後半は歴史上の有名な問題や難問(四色問題など)にも触れられていて、数学が苦手な人も教養として無理なく楽しめます(僕が言うのですから間違いありません)。
個人的に一番好きなのは「コンドーム問題」です。
《男3人、女3人で乱交パーティーをするとき、使用されるコンドームの最小枚数を求めよ。
ただし、同性間における性交渉はないものとし、男女間のすべての組み合わせ、全対戦を行うものとする。》
(紹介者注:条件として、コンドームを重ねての使用および複数回の使用を前提とします)
はじめて読んだときは「何じゃこりゃ!?」とビックリしました。が、このアルゴリズム論や組み合わせ論で議論されたことが、地球資源の大いなる節約に繋がるとは! その内容は是非本書でご確認下さい。
一章が短いですし、ややこしい数式を解く必要も無いので、気軽に楽しめ、オススメです。