土門拳と室生寺: 四十年詣でのはてに見えたもの (ベスト新書 22)
- ベストセラーズ (2001年9月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584120224
感想・レビュー・書評
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写真家土門拳
名前負けしないどころか、勝りに勝っているほど強烈な生き様が描かれている。
岡本太郎と親交があったことが触れられているが、実に似ていると思う。
パリで青春時代を過ごした太郎と違い、辛い少年~青年時代を過ごした土門ではあるが、表現に対して、ほとばしるような情熱と強靭な精神をもって取り組む姿勢は非常に似ているように感じる。
晩年、半身マヒになっても弟子に引きずられながら三仏寺へ向かう土門拳の写真が載せられているが、雪の中くわえタバコで笑顔すらうかがえる。とても信じられない姿。 -
先月父が亡くなった。生前、地域の団体旅行の下見のため、父と室生寺を訪れたことがあった。山奥にたたずむ室生寺。土門拳が何度も訪れた地であることは知っていたが、土門の目、思い、伝えたかった気持ちの一端を見ることができた。
父と2人で歩いた最初で、最後の寺巡りであったように思う。
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