プロ作家養成塾: 小説の書き方すべて教えます (ベスト新書 39)
- ベストセラーズ (2002年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584120392
感想・レビュー・書評
-
新人賞をとるためのノウハウ本。技術というより心がけとしてのアドバイスは参考になる。
例えば
視点変化や時点変化は用いない(読者が混乱しないように)
出来事の順通りに話を進める(読者が混乱しないように)
無駄を省き中身の詰まった原稿を書く
セリフのあとの「と言った。」は避けて出来れば「と怒鳴った」など感情をつけるなどをする
1つの文章で用いる動詞は4つまで。物語が盛り上がる部分はテンポアップして3つないしは2つまでとする。簡潔にわかりやすく。
すでに慨出の物語のパクリにならないようにする。オリジナリティをだす。且つキャラクターをリアリティあるものにし読者に共感、体験してもらえるようにする
閉じカッコの直前の。は入れない。
等々。
参考書としても用いることができるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか
-
若桜木虔の名は知っていたが、小説を書いているとは知らなかった。大沢在昌とは異なり、この本ではとにかくデビューすることを勧めている。
新書版の体裁で「小説の書き方すべて教えます」とは大言壮語に見えたが、結構ツボを突いている。ダメ文章を挙げて、「こう書けばよい」と見せてくれる修正の手本は実に鮮やかで、なるほどと唸ってしまう。
多くのファンを持つことができれば、ファンというのは一冊が気に入ればその作家の書いた他の本も一通り読みたくなるものなので、過去に出した本も売れていく。大家と呼ばれる作家が高収入を得られ続けるのもそういう背景があるからだとの解説に納得。 -
まず自分の情報全力で出して興味を引かないとね。
回想シーンを用いるな・・・×
時系列・神視点→× -
作家としてジャンルを問わず著書を出し続けている作家による、文学各賞を受賞して作家として独り立ちするための実際の著書の書き方を綴った一冊。
日本で作家を目指す人にとっては必読の書。 -
さて、私はこの方の人となりは知らないので内容の感想のみ。
これから小説を書こう、応募しようという方にはとてもよい内容だと思います。
もちろん、この手の本にあるように内容には一部偏りがあります。
すべてがすべて“その通り”ではないですが
基礎力をつける、今まで何もこういった本を読んだことのない方にはオススメ。
書いてあることの一部は「当たり前」の内容もありますが
漫然と書いていた方にはとても参考になるかと。
いやでも、こういう系統の本はたくさん読みこんだほうがいいです。
どれだけ読んでも共通する部分と言うのを見つけるのが楽しいです。 -
これから初めて小説を書こうとしている方向けの技術本。
何に気を付けて書けば、良質な物語を書くことができるかが、よくまとまっている。
なので、まずはこの本と比較検証用にもう1冊(WEBサイトでも良い)読んだ上で、じゃんじゃん小説を書いていけば良いのでは。
あと、巻末の解説では、鈴木輝一郎、という方が、「ハウツー本で重要なことは、著者の業績を検証することである。」と述べているが、全くそのとおりだ、と思った。 -
実用的というか、知りたいことを教えてくれるというか。良い本です。
-
文章が下手ではないか!
と泣きそうなショックを受けたw
でも何かと参考になるような、ならないような微妙な言い回しと、絶対友達にはなりたくない人間性には感服。