心にしまっておきたい日本語: 忘れられない名文・秀句・子どもの歌 (ベスト新書 53)

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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584120538

感想・レビュー・書評

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  • 湯上がりの好いた娘がふくよかに
    足の爪剪る石竹の花。

    -北原白秋


    確かに、日本語には奥ゆかしさがありますよね。でも、ただ、本書を読んで改めて感じたのは、童謡、わらべ唄、俳句、短歌、川柳、詩、どれをとっても、自然溢れる景色だったり、戦時中や、戦乱の世だったりと、その時代背景背景に含まれる、情景が醸し出す雰囲気ってのが、多分に左右するのだなーと感じた。

    こうも科学技術が進歩してしまった現代に、侘び寂びや粋を感じさせるのは難儀なのかな。

    日本は縮みの文化。
    御神輿は神社が縮まったもの、神棚はさらに縮まったもの、もっと縮まれば、守り札。
    俳句なんかはその最たるもの。

    季節を感じさせる言葉、奥ゆかしい言葉、忘れずに使い続けたいものですね。

    何となく忘れていた何かを思い出させてくれる一冊でした。

  • 世間一般の、というよりは著者の好みによっている。
    2012/2/11

  • 日本人になじみ深い詩歌を集めた一冊・・・のはずが、知らないものも忘れてしまっているものも多くて、これまで損していた気持ちになった。
    思い出とともにある言葉があるということは、とても素晴らしいことだし、大切な名文は、人生に寄り添ってくれると思う。
    改めて、日本語の美しさ、表現の豊かさ、細やかさに感じ入った。

  • 最古からの作品から遺された一節に忘れられない日本語があると、それらをちりばねた一冊。良かった。

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著者プロフィール

大正2年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター(北京)、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授なども務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。著書に、『日本語』『ことばの歳時記』など多数。なかでも教科書や辞書『現代新国語辞典』他の編纂で多くの人に親しまれた日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没。

「2016年 『美しい日本語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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