マンガ・アニメ都市伝説 (ベスト新書 209)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584122099

感想・レビュー・書評

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  •  冒頭で俗流日本文化論(古代の「神話」から現代のキャラクター文化までを直線的に捉える歴史認識)を垂れ流している時点で読む気を失いそうになるが、中身も新書とはいえかなり薄っぺらい(他のレビューでも言及されているように事実誤認も目立つ)。風呂敷を広げすぎて散漫になっている。

  • Blogレベル。
    あまりにもお粗末すぎる。

    冒頭の「マンガは現代における昔話・伝説」であるという一文が、そこそこ読ませるものだっただけに余計に始末が悪い。

    タイトルとこの一文で買ってしまった人もいるのではなかろうか。ご愁傷様である。


    【トリビア】
    ・サザエさんの原作では10年後の一家も描かれており、タラちゃんの下に妹のヒトデちゃんが生れている。
    ・キン肉マンは牛丼の普及したということで吉野家から特製丼まで贈られたが、マンガに出てくる牛丼屋はなか卯がモデル(と著者は書いているけれど、養老の滝じゃなかったけ?)。

  • 都市伝説だけあって、目にしたことある話、耳にしたことある話が多い。
    人から人へ伝わって行くことで拡散する特性が、ネットで一気に拡大する時代ならでは。
    そのため、ネットやYouTubeで見られる都市伝説が占めている一冊。
    「溜池Now」からのネタが多いのは、著者の友好範囲の広さからだろう。

    日本人の特性と漫画・アニメ文化を結び付ける解説は、ある程度は同意できる。
    しかし、発生と伝搬と変化のメカニズムや心理までの掘り下げはされていない。
    なので、2008年当時の都市伝説の網羅で終わっている感は否めない。

    長谷川町子による「サザエさん」10年後と20年後の世界は、事実だという。
    ほかにも確認したいと思わせる「事実」があったのは良いところ。

    都市伝説を思考遊戯できない方には、勧められない本といえるだろう。

  • 1日で読めた。

  • 2013年5月23日読了。「探偵ファイル」での連載や複数の雑誌媒体で見かける著者による、マンガ・アニメに関する都市伝説の紹介本。薄い新書で情報量は少なく、またネットなどで簡単に見られる種類の都市伝説であるため私にとって新鮮味は薄かったが、著者の「自身が都市伝説・妖怪伝承の第一人者である」という矜持とそれらへの愛情が行間から感じられ、それなりに楽しめた。「サザエさん」「ドラえもん」など、見る側に癒しを与える平和で安定した世界観を持つ作品に不気味で悲劇的な最終回エピソードを付与し「ウソだろ」と思いつつもそれを広めてしまうのは、現代の日本人が抱える歪みゆえか、「裏設定」や陰謀論めいた話に惹かれてしまうのは人類共通のサガなのか・・・?「荒木飛呂彦と土方歳三は同一人物であり、幕末から生き続ける不老不死の吸血鬼である」というネタが個人的にツボ。

  • インターネットを参考にするのは結構だが、そのまま載せるのではなく少しは裏を取る労を惜しまないでほしい。事実と反する部分は引用文に書きます。

  • タイトルの通り、マンガやアニメ作品に関するさまざまな都市伝説についてまとめられた一冊。
    まことしやかに流れている、どこかで耳にした話が多いため、本というよりはまとめブログを読んでいるような感じ。
    これほどまでに噂は多いものなのだなあと、驚きました。

    ファンであるが故の深読みには脱帽するばかりです。
    そのほぼ100%が根も葉もない噂なので、そうした噂を冗談ベースにとらえて楽しんでいかないと、意見の相違でさまざまな衝突を生みそうな、微妙なものだと感じます。

    たしかに、未完のまま終わった名作は、続きが気になってたまりません。
    最終回が無いのならば、いっそ自分で作ってしまおうと考えるのもむべなるかなです。
    私も、そういう風に思った作品は少なからずありますから。

    ドラえもんの最終話は、私もネットで読んだことがあります。
    深く感動して、涙が出ました。
    それはある同人誌の作品を一ファンがブログに載せたものですが、イラストもストーリーも、本物とみまごうほどに秀逸だったため、一大社会現象まで巻き起こすほどだったとか。
    結局、作者は謝罪して、その同人費による利益を放棄したけれど、他の人がその作品をウェブに載せているため、様々な人が目に触れることとなっています。

    ファンにとっては、最終回がないのは、一緒に歩いてきたキャラクター達が突然消えて、荒野に置き去りにされるようなもの。
    最近では『グイン・サーガ』でそのやるせなさを味わったところです。
    ただ、その私的最終回の内容も、原作の持つ雰囲気によって若干違いがあるとされていました。

    例えばドラえもんやサザエさんの最終回は、かなり暗いものが多いとのこと。
    それは、あの永遠不変の桃源郷的な世界をを壊したいという視聴者のサディスティックな欲望が表れていると著者は分析します。

    対して、ちびまる子ちゃんは著者がモデルで時間経過が感じられるため、ハッピーエンドの都市伝説になっているのだとか。
    視聴者の作品の捉え方で、最終話のカラーも変わってくるものなのですね。

    ウルトラマンは、欧米人の価値観では正義の味方に見えないというのは意外でした。
    スパイダーマンなどと特に差はないように感じますが。
    逆に、タイ人はウルトラマンに執着し、博物館まであるそうです。
    著者いわく、仏像に似ているから、仏教国に受けがいいのだそうです。
    さらに、ウルトラマンの光の国は涅槃だといううわさまであるのだとか。

    時代の風潮を反映するものもあり、例えばセサミストリートのクッキーモンスターがいつもクッキーばかり食べているのは健康によくないということで、ベジタリアンに設定変更させられ、近いうちに「ベジーモンスター」に改名するという噂があるそうです。
    でもそれって、完全に別キャラクターですよね。
    しかもモンスターに、人間と同じ消化機能を求めるのはナンセンス。
    ただ、真似をしてクッキーばかり食べる子供が出るのかもしれません。

    ムーミンの舞台は、核戦争後の地球で、彼らは放射能汚染された未来人だという噂にはぞっとしました。
    原作の発刊直後に原爆が落とされたからだそうです。

    アニメの主題歌も採り上げられていました。
    「鉄腕アトム」のテーマソングは谷川俊太郎が作詞したんだそうです。
    知りませんでした。

    また、ささきいさおは、今でこそアニソンの大御所といわれますが、はじめは歌手ではなかったとのこと。
    「ガッチャマン」のコンドルのジョーの声優だった時、忘年会でカラオケを披露したら、あまりに上手だったため、主題歌歌手に抜擢されたそうです。
    きっかけはわからないものですね。
    逆に、歌手が声優もこなしているのかと思いました。
     
    さすがはちまたに流布する都市伝説を集めただけあって、どこかで聞いたようなものが多く、すらすらと読めました。
    深く踏み込んで、正解不正解を詰めていくような類の内容ではなく、ただ「あはは」と笑い流すような、ライトな内容でした。

  • 有名どころ総出演で面白かった。

  • [ 内容 ]
    今や、日本のマンガやアニメは広く世界中で親しまれているが、それらに関して都市伝説が広まるのは日本固有の現象だ。
    果たして、何が発端で都市伝説が生まれ、どんな現象が起こり、それがどのような影響を我われに及ぼしているのか?
    現代の落語である『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』をはじめ、現代の冒険活劇である『ドラゴンボール』や『美少女戦士セーラームーン』など、国民的な人気を集める作品を中心に徹底解剖。
    その背景も含めて都市伝説を検証することは、そこに反映された現代人の願望や呪いを浮き彫りにすることでもあるのだ。

    [ 目次 ]
    マンガやアニメは現代における昔話・伝説である
    なぜ本編と関係なく勝手に最終回が作られるのか?
    作者の意図を離れて勝手に続編が作られる不思議
    作者に関する不可解な都市伝説
    ストーリーや設定が勝手に深読みされている!
    キャラクターが勝手に一人歩きしている!
    マンガ・アニメに関する怖い噂
    勝手に裏話が作られている!
    禁断の出版中止や放送禁止にまつわる都市伝説
    キャラクターグッズの現状と都市伝説
    アニメソングに関する都市伝説
    マンガやアニメのキャラクターは実在する!?

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 内容が薄い。他の本でも書かれていることの寄せ集めという感じ。古本だったからそれほど腹も立たないけれど、定価だったらどうかな?

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著者プロフィール

山口敏太郎
作家・漫画原作者、編集プロダクション・芸能プロダクションである(株)山口敏太郎タートルカンパニー代表取締役。お台場にて『山口敏太郎の妖怪博物館』を運営中。テレビ・ラジオ出演歴は300本を超える。

「2021年 『大迫力!世界のモンスター・幻獣大百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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