- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784584122778
感想・レビュー・書評
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文章的な内容はいままでのとそう大差ないんだけど、巻末についている、セックスの段階表というのが凄かった。
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AV男優の加藤鷹が、文字通りセックスについて語る一冊。
といってもいわゆるハウツー本ではなく、セックスの意味合いや効用について丹念に語っている。
後半は若干スピリッチュアルに傾倒してる部分もあったが、それも含めて色々と考えさせられた。 -
ベテランAV男優の著者が、みずからの性愛観を吐露した本です。「ゴールドフィンガー」で人気を博した著者ですが、本書ではセックスのテクニックではなく、「人生の師匠」としての立場から、人間の全体性にかかわってくるような営みとしてのセックスについて語っています。
本書の中でも、代々木忠監督が作成した「セックス・チャート」に著者が解説を付している箇所では、スピリチュアル的な観点からの性と愛についての見かたが示されています。学生運動の盛んだったころに一世を風靡したマルクーゼや高橋鐵らによる、「性を通じての人間の解放」をめざすスタイルを一部分引き継ぎながら、現代ふうのややライトな「心の病」に焦点をシフトさせたような印象を受けます。 -
トラウマがあるためにいいセックスができない。セックスにたいする問題は子供のときに作られている(両親の仲がわるかった、安心したスキンシップがなかったなど)。物心がついてからの傷は理性的に対処できる。むしろ無意識のうちや葛藤で処理できないものは子供時代のもの。体だけの反応をみていてもだめ、心の問題が大きく絡んでいるということ。大人のAVだけの話かとおもっていたが、人生を生きるということに根が広がった大きな視点が必要なのだと思った。
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精神的な面で考えるよい契機を与えてくれる一冊。
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XXXはテクニックじゃなくて、ハートでするもんなんだぜ! というのが、いつも鷹師匠のメッセージなんですが、これもそんな本です。
AVでは潮吹きのような難易度の高いテクニックを披露する著者が「テクニックじゃない」と言うんだから面白いよねー。
AV男優をしてきた著者の立場から社会問題について投げかける内容で、そのへんはやっぱり新書的だね。
講演会なんかで、子供を持つような女性と話す機会があると「AV男優」という職業について「汚らわしい」っていう反応をされることもあると書いてあった。最初知った頃は、私もそういう反応をしてた事を思い出して吹いた(笑)
現在は、鷹師匠の生き方は修行以外の何物でもないと思いまふ。
だって共演女優が7000人以上って。美人ばっかじゃないんだよ? 仕事だから選べないじゃん? 企画によっても誰が選ばれるか違うだろうし。若い子も熟年も、細い子も太い子も、性格良い子も感じ悪い子も、プロも素人もいろいろ居ての7000人。
私だったらイケメンばっかり7000人用意するからどう? って言われても無理っす(笑) 7000人なんて、ただ話すだけでも疲れそう\(^O^)/
しかも著者は、誰が相手だろうと真剣に向き合ってきたというのが著書からもひしひし伝わってくる。
この人は女性の裸じゃなくて、肉の奥の内面の、そのまた奥の人としての根幹のところに興味があるんだなって思いまふ。