老いの才覚 (ベスト新書)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584122952

感想・レビュー・書評

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  • すべてのことは「させられる」と思うから辛くなったり
    惨めになるのであって、「してみよう」と思うとどんな
    ことでも道楽になります。
    受けるより、与える側に立つと幸せになる。
    価格:¥ 800(税込)発売日:2010-09-09
     お金に少しゆとりがあれば、親戚や友達との付き合いの中で、自分が大らかな
    気持ちで損をすることもできる。得をしたい、という気持ちが起きた時は、すでに
    お金に関する事件に巻き込まれる素地ができかけているから用心しなさい。人に
    すすめられて、何かを買ってはいけない。何にお金を出して何に出さないか、世間に
    ならうのではなく、自分の好みで決めなさい。常に自分が主人公になりなさい。
    得をしようと思わない。それだけで95%自由にいられるような気がします。
    ――
     厳しい時代になりました。お金にゆとりがなければ、心にもゆとりがなくなります。
    僅かな損もしたくなくなります。得することは逃したくなくなります。
     このような状態になると、生きるのが辛いばかりでなく、惨めになります。
     傍から見たら、あくせくしているように見えますから、魅力がなくなって来ます。
     魅力がなくなってくると、人が集まって来なくなります。
     ツキは人が持って来ますから、ツキからも見放されてしまいます。

     そのような状態に陥らないために「老いの才覚」を身に付けたいものですね。

  • 最後の詩、やばい!
    文体はやや偏りあり。

  • 「社会がしてくれるものなら、何でももらっておこうというのは、乞食根性になっている証拠です。」

    「老年は中年、壮年とは違った生き方をしなくてはいけない。このことをはっきりと認識することが自律のスタートです。」

    「定年後は自分のしたいことだけをして余生を送ればいい、という時代は過ぎ去った気がします。」

    「何も見ず、だれにも会わず、何事にも魂を揺さぶられることがなかったら、その人は人間として生きてなかったことになるのではないか、という気さえします。」

    「若くても、他社への配慮がなくなったら、それが老人なんですよ。」

    「何もかもきれいに跡形もなく消えるのが、死者のこの世に対する最高の折り目正しさだと思っているからです。

    「孤独と絶望は、勇気ある老人に対して『最後にもう一段階、立派な人間になって来いよ』といわれるに等しい、神の贈り物なのだと思います。

  • もっともなことだと思う。自分でやれることはやる。

  • 覚悟する潔さは見事!
    私も、かくかっこよく
    老いていきたい。

  • 年の取り方を知らないわがまま老人に対する苦言がたっぷり。

    仰ることはほとんどごもっともで、ご立派すぎてグゥの音も出なくなってしまいます。

    身の回りにもこの書を読んでもらいたい老人はたくさん居るのですが、そういう人に限って、読書とは程遠い人ばかりなのでどうしたものか・・・

    自分自身に当てはめて振り返ってみると、「家事をほとんどやらない」といったあたりでお叱りを受けそうな点はありましたが、大甘採点で、概ね「才覚」は出来ているんじゃないかと感じました。



    (2011/11/17)

  • 家にあったので手にとってみた。
    曽野綾子さんの小説は、
    何冊か読んだことがあります。
    信じるよりどころがあることを羨ましく思っています。

    自分がいなくなるということは、
    素直に受け入れられそうだけど
    病気については、自信がない。
    そうあっさりと言い切れるものかな。
    もう少し老いを重ねたら、分かるのかな。

    才覚を身につけるために
    本を読んだり、人と話したりして
    勉強したいです。

  • 「その時々、その人なりのできることをやればいい」
    「「何をしてもらうか」ではなく「何ができるか」を考える」
    「分相応、身の丈にあった生活をする」
    「引き算の不幸ではなく、足し算の幸福を」
    「跡形もなく消えるのが美しい」・・等、納得させられた。

  • 若者が読んでも、読み応えのある内容です。年長者こその振る舞いのあり方を説いていますが、若者にも通じる内容でためになりました。また、高齢者に対する心構えも考えさせられます。

  • 曽野綾子さん、最近此の手の本だしすぎ。良い本と思います。が、この種の本何冊も読まなくてもいいかな。

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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