岡田武史というリーダー (ベスト新書 301)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584123010

感想・レビュー・書評

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  • 南アフリカワールドカップで日本を決勝トーナメントまで導いた岡田監督のマネジメントが書かれている本。岡田監督の行ったマネジメントを決断、手配、構築の3つに分けて説明している。ワールドカップの裏側で繰り広げられていた監督の采配や苦悩がわかり面白かった。

  • <なんについて書かれた本か?>
    サッカー元日本代表監督 岡田武史のマネージメントについて書かれた本。2010年のWCを題材に、不可能と言われたグループリーグ突破を果たした日本代表チームの構築について、狭義のサッカーだけではなく組織運営観点から掘り下げている。

    <どんな人が対象か?>
    組織運営に携わる人。

    <アンダーライン>
    ・「決断」「手配」「構築」
    ・「想定」「実行」「修正」
    ・物事を変えようとしているときは、順次に変えてもダメ
    ・開き直り
    ・何かを変えなければならない場合が出てくると、選手たちの納得が必要になってくる
    ・勝ち点54、55ゴール以上
    ・私心なく無心になって決める

  • SMから推薦してもらった本です。

    決断、手配、構築のマネジメントについてつづられていますが、チームの構築が今の自分には刺さりました。

    非常に精神的につらい状況におかれやすい代表チームのチームワークをどうやって高めていくかが記載されていました。
    1、 目的を最優先にし、私情を挟まない
    2、 会議での発言に非常に神経をとがらせていた
    3、 適度に距離を置きつつも、個々をつぶさに見て、フィードバックをしていた
    4、 モチベーションを高める映像等の共有
    5、 コンセプトとフィロソフィーの醸成。時間を守る、確認を徹底する、きれいに使う等細部にこだわる
    6、 縦の関係ではなく、メンバー間の横の関係を醸成。川口の招集

  • 岡田監督。色々な監督がいるけど、日本で最高の実績を残していることは間違いない。

  • 岡田監督の最終目標から逆算して目先の結果を点としてではなく線として捉える。決断したら振り返らないなど、リーダーとしの考え方は、スポーツだけではなく、ビジネスでも有効な考え方だと思う。
    しかし、ワールドカップ前に散々岡田監督では駄目だと煽った側の著者が今更何を書いても後付けの言い訳でしかない。 

  • W杯南アフリカ大会が始まってからサッカーが好きになり、帰国会見で夢中になったので、正直岡田監督のことはよく知らない状況だった。

    だが、こちらの本を読んで、岡田監督のことが大好きになったし、
    監督という仕事が、緻密で多岐にわたる心遣いなど、非常に繊細なことを知った。
    今後も岡田監督の活躍を楽しみにしたいです。

  • 岡田さんのリーダーとしての考え方や、サッカーの見方、取り組みかたを知りたい人にはよい本。
    岡田信奉者としてはVERY GOOD!

  • 昨年2010年南アフリカW杯で想定以上の成績を収めた岡田ジャパン。
    その岡田監督のマネジメントに着目した本書。
    フットボールにマネジメント要素を強く感じる私はタイトルを見た瞬間に読むことが決まっていた。

    最初に目次を列挙しよう。

    はじめに
    第1章 決断のマネジメント
    第1節 ワールドカップ終戦と岡田武史  
    第2節 大転換こそ「決断」の原理
    第3節 岡田と「決断」の密接な関係  
    第4節 「決断」したら振り返らない
    第5節 「決断」がもたらした勝利  
    第6節 「決断」と情報収集
    第7節 「理想」と「現実」の2つを描く岡田の原点

    第2章 手配のマネジメント
    第1節 最善の「手配」は正しい想定から  
    第2節 ベースキャンプ地選びという「手配」
    第3節 想定がズバリ当たった高地対策  
    第4節 「点」でなく「線」で見る必要性
    第5節 勇気ある敗北を求めて  
    第6節 なぜ、目標を「ベスト4」に置いたのか

    第3章 構築のマネジメント
    第1節 「縦」よりも大事な、強固な「横」  
    第2節 チームに川口能活が必要だった理由
    第3節 「コンセプト」と「フィロソフィー」  
    第4節 勝負は細部に宿る
    第5節 「構築」に欠かせないミーティング
    第4章 岡田武史というリーダーとは
    おわりに

    本書の執筆者はずっと岡田さんを追っかけてきた二宮さんという方だ。
    彼のマリノス時代の功績についてはそれほど知らないので、なんとも品評しがたいが、代表でのキャリアは知っているし、彼のWOWOWでの解説を聞いていても、フットボールへの深い理解と洞察を感じることはできていた。

    ただ、著者も書いてあったように大会前の岡田ジャパンへの悲観的な見方はたしかにあった。
    オシムの掲げた日本サッカーという理想を追い求めたが、最後の決断で今回の結果を生み出しているわけだから。
    しかし、理想は間違っていなかったことは本大会にデルボスケのスペインが勝利したことで証明されている。

    可能な限りチャレンジをした結果であっただろう。

    話は少し変わるが、僕は2006年の失敗を悔しく思っていた。
    金子達人さんの敗戦とに綴られていることを事後に知ったことも影響している。

    今回の南アフリカ成功の裏には岡田さんの周りのJFAのスタッフ全員のリベンジの結果だったのではないだろうかと推測する。
    平田さんも著書でマッチメークの難しさなどを書いていた。

    とにかく、サッカー好きだけでなくビジネスマンも大いに読むべき本書はもちろん☆5つである!

  • 岡田さんのマネジメントを。
    結果を残せたから評価された部分はあると思うので、今更何を言うんだって話でもあるわけですが、これはビジネスでも通ずる部分があるんじゃないかと思ったわけです。

  • 岡ちゃんの哲学はサッカーだけでなく、参考になる。岡ちゃんだから起こせた奇跡のような必然。

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